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この記事では CData ADO.NET Provider for SAPERP を使って、Infragistics WPF XamDataGrid に SAP をデータバインドする方法を説明します。
CData は、SAP のライブデータに最も簡単にアクセスして連携する方法を提供します。CData のコネクティビティにより次のようなことが可能になります。
ユーザーの多くは、CData のツールを活用してSAP データをデータベースやデータウェアハウスにレプリケートしていますが、一方でSAP のライブデータをTableau、Power BI、Excel などの分析ツールに連携させているユーザーも少なくありません。
以下のように Infragistics WPF XamDataGrid でSAP から取得したデータを表示するアプリケーションを作成します。
まず、VisualStudioを立ち上げて、WPFアプリのプロジェクトを作成します。
今回はデータを柔軟に取り出せるように、CData ADO.NET ProviderにSQLを渡すためのTextBoxと実行用のボタンを配置しました。
この段階でのXAMLは以下のようになっています。
次に「XamDataGrid」を配置します。 Infragistics WPF UI コンポーネントをインストールしている場合、ツールボックスに以下のように表示されます。
これをデザイナー画面で以下のように配置しました。
併せて、任意の名称(xamDataGrid としました)、DataSource は{Binding} を指定し、フィルター機能を使えるように「Custom:FieldSettings」に「AllowRecordFiltering="true"」「AllowSummaries="True" 」を追加しました。
また、サンプルプログラムではデザインテーマの「Theme="Metro"」も設定しています。このあたりはお好みでどうぞ。
最後に CData SAP ADO.NET Provider への接続部分を作成します。
まずは参照設定からCData SAP ADO.NET Provider のライブラリである「System.Data.CData.SAPERP.dll」を追加します。
その後、名前空間に「System.Data.CData.SAPERP」を追加し
using System.Data.CData.SAPERP;
ボタンをクリックした時にTextBoxからSQL文を取得し、SAP からデータを取得する処理を記述します。この記述方法は以下のヘルプに記載されているものがほぼそのままです。
using System.Data;
using System.Data.CData.SAPERP;
using System.Windows;
namespace CData.XamDataGrid.GropingListApp
{
///
/// MainWindow.xaml の相互作用ロジック
///
public partial class MainWindow : Window
{
public MainWindow()
{
InitializeComponent();
sqlTextBox.Text = "SELECT * FROM Samples";
}
private void ExecuteButton_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
{
string connectionString = "Host=sap.mydomain.com;User=EXT90033;Password=xxx;Client=800;System Number=09;ConnectionType=Classic;Location=C:/mysapschemafolder;";
using (var connection = new D365SalesConnection(connectionString))
{
var dataAdapter = new SAPERPDataAdapter(
sqlTextBox.Text, connection);
var table = new DataTable();
dataAdapter.Fill(table);
this.DataContext = table.Rows;
}
}
}
}
通常のWebAPIをそのまま実装した場合、自身でWebAPIリクエストの処理から認証部分、「XamDataGrid」渡すデータ構造の構成まで定義しなければいけませんが、これらコンポーネントの活用により省力化してアプリケーションを開発できます。
このように SAPERP 内のデータを API を書くことなく XamDataGrid 上で処理することができるようになります。
サポートされるSQL についての詳細は、ヘルプドキュメントの「サポートされるSQL」をご覧ください。テーブルに関する情報は「データモデル」をご覧ください。