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極めて簡単にSAP NetWeaver と統合できます。SQL サーバーをクエリするのと同じくらい簡単に、.NET アプリケーションからSAP RFC にアクセスできるようになりました。

Infragistics WPF XamDataGrid と SAP をデータバインド

Infragistics WPF XamDataGrid と SAP をデータバインドする方法

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-04-13

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

この記事では CData ADO.NET Provider for SAPERP を使って、Infragistics WPF XamDataGrid に SAP をデータバインドする方法を説明します。

SAP とのデータ連携について

CData は、SAP のライブデータに最も簡単にアクセスして連携する方法を提供します。CData のコネクティビティにより次のようなことが可能になります。

  • SAP R/3、SAP NetWeaver、SAP ERP / ECC 6.0、SAP S/4 HANA オンプレミス版など、RFC によって公開されているSAP のすべてのエディションへのアクセス。
  • IDoc やIDoc XML ファイルをサーバーに送信したり、SQL ストアドプロシージャを使用して関数やクエリのスキーマを作成したりするアクションの実行。
  • お客様のSAP インスタンスがホストされている場所に応じて最適に接続。
    • SAP S/4HANA Cloud Public Edition をご利用のお客様は、SAP NetWeaver Gateway での接続 を利用。
    • SAP S/4HANA Cloud Private Edition をご利用のお客様は、SAP ERP またはSAP NetWeaver Gateway での接続を利用。

ユーザーの多くは、CData のツールを活用してSAP データをデータベースやデータウェアハウスにレプリケートしていますが、一方でSAP のライブデータをTableau、Power BI、Excel などの分析ツールに連携させているユーザーも少なくありません。

完成イメージ

以下のように Infragistics WPF XamDataGrid でSAP から取得したデータを表示するアプリケーションを作成します。

XamDataGrid

1. WPFプロジェクトの作成

まず、VisualStudioを立ち上げて、WPFアプリのプロジェクトを作成します。

XamDataGrid

今回はデータを柔軟に取り出せるように、CData ADO.NET ProviderにSQLを渡すためのTextBoxと実行用のボタンを配置しました。

XamDataGrid

この段階でのXAMLは以下のようになっています。

2. XamDataGrid の配置・設定

次に「XamDataGrid」を配置します。 Infragistics WPF UI コンポーネントをインストールしている場合、ツールボックスに以下のように表示されます。

XamDataGrid

これをデザイナー画面で以下のように配置しました。

XamDataGrid

併せて、任意の名称(xamDataGrid としました)、DataSource は{Binding} を指定し、フィルター機能を使えるように「Custom:FieldSettings」に「AllowRecordFiltering="true"」「AllowSummaries="True" 」を追加しました。

また、サンプルプログラムではデザインテーマの「Theme="Metro"」も設定しています。このあたりはお好みでどうぞ。

3. CData SAP ADO.NET Provider への接続を構成

最後に CData SAP ADO.NET Provider への接続部分を作成します。

まずは参照設定からCData SAP ADO.NET Provider のライブラリである「System.Data.CData.SAPERP.dll」を追加します。

その後、名前空間に「System.Data.CData.SAPERP」を追加し

using System.Data.CData.SAPERP;

ボタンをクリックした時にTextBoxからSQL文を取得し、SAP からデータを取得する処理を記述します。この記述方法は以下のヘルプに記載されているものがほぼそのままです。

using System.Data; using System.Data.CData.SAPERP; using System.Windows; namespace CData.XamDataGrid.GropingListApp { /// /// MainWindow.xaml の相互作用ロジック /// public partial class MainWindow : Window { public MainWindow() { InitializeComponent(); sqlTextBox.Text = "SELECT * FROM Samples"; } private void ExecuteButton_Click(object sender, RoutedEventArgs e) { string connectionString = "Host=sap.mydomain.com;User=EXT90033;Password=xxx;Client=800;System Number=09;ConnectionType=Classic;Location=C:/mysapschemafolder;"; using (var connection = new D365SalesConnection(connectionString)) { var dataAdapter = new SAPERPDataAdapter( sqlTextBox.Text, connection); var table = new DataTable(); dataAdapter.Fill(table); this.DataContext = table.Rows; } } } }

通常のWebAPIをそのまま実装した場合、自身でWebAPIリクエストの処理から認証部分、「XamDataGrid」渡すデータ構造の構成まで定義しなければいけませんが、これらコンポーネントの活用により省力化してアプリケーションを開発できます。

このように SAPERP 内のデータを API を書くことなく XamDataGrid 上で処理することができるようになります。

サポートされるSQL についての詳細は、ヘルプドキュメントの「サポートされるSQL」をご覧ください。テーブルに関する情報は「データモデル」をご覧ください。

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