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CData Connect

ローコードアプリ開発プラットフォームRetool でSQL Analysis Services 連携アプリを作成

CData Connect Server を使ってSQL Analysis Services データの仮想OData API エンドポイントを作成して、Retool からSQL Analysis Services データを使ったアプリを作成する方法。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2021-11-15

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

Retool はローコードでWebベースの業務アプリケーションを構築できるクラウドサービスです。この記事では、CData Connect Server を経由して Retool からSQL Analysis Services に連携するアプリを作成する方法を説明します。

CData Connect Server は、SQL Analysis Services データのクラウド to クラウドの仮想OData インターフェースを提供し、Retool からリアルタイムにSQL Analysis Services データへ連携することができます。
Retool からSQL Analysis Services にデータ連携。

SQL Analysis Services の仮想OData API エンドポイントを作成

まずCData Connect Server でデータソースへの接続およびOData API エンドポイント作成を行います。

  1. CData Connect Server にログインして、Databases をクリックします。 データベースを追加
  2. 利用できるデータソースアイコンから"SQL Analysis Services" を選択します。
  3. SQL Analysis Services に接続するために必要なプロパティを入力します。

    接続するには、Url プロパティを有効なSQL Server Analysis Services エンドポイントに設定して認証を提供します。XMLA アクセスを使用して、HTTP 経由でホストされているSQL Server Analysis Services インスタンスに接続できます。 Microsoft ドキュメント configure HTTP access を参照してSQL Server Analysis Services に接続してください。

    SQL をSQL Server Analysis Services に実行するには、ヘルプドキュメントの「Analysis Services データの取得」を参照してください。接続ごとにメタデータを取得する代わりに、CacheLocation を設定できます。

    • HTTP 認証

      AuthScheme を"Basic" または"Digest" に設定してUser とPassword を設定します。CustomHeaders に他の認証値を指定します。

    • Windows (NTLM)

      Windows のUser とPassword を設定して、AuthScheme をNTLM に設定します。

    • Kerberos およびKerberos Delegation

      Kerberos を認証するには、AuthScheme をNEGOTIATE に設定します。Kerberos 委任を使うには、AuthScheme をKERBEROSDELEGATION に設定します。必要があれば、User、Password およびKerberosSPN を設定します。デフォルトでは、CData 製品は指定されたUrl でSPN と通信しようと試みます。

    • SSL/TLS:

      デフォルトでは、CData 製品はサーバーの証明書をシステムの信頼できる証明書ストアと照合してSSL/TLS のネゴシエーションを試みます。別の証明書を指定するには、利用可能なフォーマットについてヘルプドキュメントの「SSLServerCert」プロパティを参照してください。

    接続を設定したら、その後はあらゆるキューブを二次元テーブルとして扱うことができます。データに接続する際にCData 製品がSSAS のメタデータを取得して、動的にテーブルスキーマを更新します。 「CacheLocation」プロパティを設定すれば自動でファイルにキャッシュを作成するので、接続時に毎回メタデータを取得する必要もなくなります。

    詳細は、ヘルプドキュメントの「Retrieving Analysis Services Data」を参照してください。

    接続を設定
  4. Test Database をクリックします。
  5. Permission -> Add をクリックして、新しいユーザーを追加し、適切な権限を指定します。
  6. API タブをクリックして OData API エンドポイントが生成されていることを確認します。

Resource の登録

続いてRetool 側の手順を進めていきます。Retool ではまず、構成したAPI にアクセスするためのリソース情報を登録します。

  1. Retool にログインし、「Resouces」から「Create new」をクリックします。
  2. 接続できるサービスの一覧が表示されるので「REST API」を選択します。
  3. REST APIの設定画面では以下の通り必要な情報を入力します。Base URLには事前に作成したAPI のリソースエンドポイントを指定します。Headers には生成したユーザーの認証トークンを「x-cdata-authtoken」ヘッダーとして指定します。
  4. リソースを作成後、アプリの作成確認ダイアログが出てくるので、今回はこれで作成してしまいます。(もちろんテンプレートなどを使っても構いません。)
  5. 任意の名称を指定してください。

一覧画面の作成

リソースの登録が完了したら一覧画面を作成しましょう。

  1. まず、先程登録したAPIのコネクションを使って、データを取得するための「Query」を定義します。すでに登録されているQueryの名前を変更し内部のAPIを定義を調整します。
  2. デフォルトで Action Type、つまりAPIリクエストのメソッドが「GET」なので、このままでもデータは取得できます。ただ、初期状態ではすべての項目を取得してしまうので、API Serverがサポートするクエリパラメータを使って、取得項目やフィルター条件等を指定します。
  3. URL parmeters を記述したら、設定を保存して実行してみましょう。以下のようにデータが取得できればOKです。
  4. あとはこのデータを画面に表示するための「Table」UIコンポーネントを画面に配置します。
  5. デフォルトえはJSON形式のサンプルデータが表示されているので、これを変更します。
  6. 先程のクエリ名と対象のオブジェクト名を「{{QueryName.data.value}}」といった形で指定するだけでOKです。これだけで簡単に一覧画面が構成できました。
  7. 作成した画面はプレビューモードで動作確認できます。

このように、CData Connect Serverを経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにAPI 連携をしたアプリをRetool で開発できます。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Server の詳細をこちらからご覧ください。

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