ODBC 接続でExploratory からAmazon Athena データにSQL でクエリ
CData ODBC Driver for Amazon Athena は、ODBC 経由でリアルタイムAmazon Athena Data に標準SQL での利用を可能にします。
ここでは、汎用ODBC データプロバイダーとしてAmazon Athena に接続し、データアナリティクスツールのExploratory (https://exploratory.io/) からAmazon Athena データを連携利用する手順を説明します。
Exploratory は、多くのRDB やRedshift、BigQuery などのクラウドデータストアに対応していますが、SaaS データを分析したい場合にはCData ODBC Drivers を使うことで、API コーディング不要でデータを活用できます。今回はAmazon Athena を例に説明します。

※製品について詳しい情報をご希望の方は以下からお進みください。
- Amazon Athena にほかのBI、ETL、開発ツールから接続したい:Amazon Athena データ連携ガイドおよびチュートリアルのリストへ
- Amazon Athena Drivers について詳細を知りたい:ドライバー詳細情報ページへ
- ほかのデータソースに連携したい:CData Drivers 一覧へ
- ドライバーの30日の無償トライアル版を使いたい:トライアル版ダウンロードページへ
- 製品の利用やライセンスについて相談したい:sales@cdata.co.jp までメールにてご相談ください。
Amazon Athena Data に接続するODBC DSN を設定
ODBC Driver for Amazon Athena をダウンロードします。次にマシンにAmazon Athena data に接続するODBC DSN を設定します。Exploratory からはそのODBC DSN を参照する形になります。ODBC DSN 設定の詳細については、ドキュメントを参照してください。
Amazon Athena への接続
Amazon Athena リクエストの認証には、アカウントの管理のクレデンシャルか、IAM ユーザーのカスタムPermission を設定します。 AccessKey にAccess Key Id、SecretKey にはSecret Access Key を設定します。
Note: AWS アカウントアドミニストレータとしてアクセスできる場合でも、AWS サービスへの接続にはIAM ユーザークレデンシャルを使用することが推奨されます。
Access Key の取得
IAM ユーザーのクレデンシャル取得は以下のとおり:
- IAM コンソールにログイン。
- Navigation ペインで[ユーザー]を選択。
- ユーザーのアクセスキーを作成または管理するには、ユーザーを選択してから[セキュリティ認証情報]タブを選択。
AWS ルートアカウントのクレデンシャル取得は以下のとおり:
- ルートアカウントの資格情報を使用してAWS 管理コンソールにサインイン。
- アカウント名または番号を選択し、表示されたメニューで[My Security Credentials]を選択。
- [Continue to Security Credentials]をクリックし、[Access Keys]セクションを展開して、ルートアカウントのアクセスキーを管理または作成。
EC2 インスタンスからの認証
EC2 インスタンスから本製品を使用していて、そのインスタンスにIAM ロールが割り当てられている場合は、認証にIAM ロールを使用できます。 これを行うには、UseEC2Roles をtrue に設定しAccessKey とSecretKey を空のままにします。 本製品は自動的にIAM ロールの認証情報を取得し、それらを使って認証します。
AWS ロールとして認証
多くの場合、認証にはAWS ルートユーザーのダイレクトなセキュリティ認証情報ではなく、IAM ロールを使用することをお勧めします。 代わりにRoleARN を指定してAWS ロールを使用できます。これにより、本製品は指定されたロールの資格情報を取得しようと試みます。 (すでにEC2 インスタンスなどで接続されているのではなく)AWS に接続している場合は、役割を担うIAM ユーザーのAccessKeyと SecretKey を追加で指定する必要があります。AWS ルートユーザーのAccessKey およびSecretKey を指定する場合、 ロールは使用できません。
MFA での認証
多要素認証を必要とするユーザーおよびロールには、MFASerialNumber およびMFAToken 接続プロパティを指定してください。 これにより、本製品は一時的な認証資格情報を取得するために、リクエストでMFA 認証情報を送信します。一時的な認証情報の有効期間 (デフォルトは3600秒)は、TemporaryTokenDuration プロパティを介して制御できます。
Amazon Athena への接続
AccessKey とSecretKey プロパティに加え、Database、S3StagingDirectory、Region を設定します。Region をAmazon Athena データがホストされているリージョンに設定します。S3StagingDirectory をクエリの結果を格納したいS3内のフォルダに設定します。
接続にDatabase が設定されていない場合は、本製品はAmazon Athena に設定されているデフォルトデータベースに接続します。
Exploratory 上でAmazon Athena のデータをセット
- Exploratory で[コネクション]をクリックして新しいコネクションを作成します。
- [追加]→[ODBC]の順にクリック。
- コネクション追加画面で先ほど設定したAmazon Athena ODBC のDSN を設定します。
名前:任意
タイプ:ODBC
DSN:上の設定したDSN 名(CData Amazon Athena Sys) - コネクションテストを下の地、[追加]を押して接続を確定させます。

Exploratory でAmazon Athena データをクエリし、データフレームとして保存
さあ、Exploratory からAmazon Athena データを扱ってみましょう。
- Exploratory でプロジェクトを[新規作成]します。
- [データフレーム]の[+]印をクリックし、[データベースデータ]を選択します。
- データベースは[ODBC]をクリック。
- [コネクション]で先ほど設定したAmazon Athena のコネクションを選択します。
- RDB ソースの感覚でSELECT クエリでAmazon Athena データをクエリします。標準SQL でフィルタリング、ソート、JOIN も可能です。
- データセットをデータフレームとして保存します。



Exploratory でのAmazon Athena データの分析
データフレームになったデータは通常のRDB データソースと同じようにExploratory で利用可能です。

このように、Exploratory から簡単にAmazon Athena データを接続して利用することができました。ODBC Driver には30日間の無償版がありますので、是非お試しください。