本記事では CData サポート担当からこんなことを聞かれたらどこを確認すべきか?という観点で、よく頂くお問合せ内容をご紹介します。
記事はこちら →SAS は、高度なアナリティクス、多変量解析、BI、データ管理、予測分析のためのソフトウェアです。SAS とCData ODBC Driver for Elasticsearch を合わせて使うことで、SAS からライブElasticsearch データへデータベースライクにアクセスできるようになり、レポーティング、分析能力を向上できます。本記事では、SAS でElasticsearch のライブラリを作成し、リアルタイムElasticsearch に基づいたシンプルなレポートを作成します。
CData ODBC ドライバーは、ドライバーに組み込まれた最適化されたデータ処理により、SAS でライブElasticsearch データを送受信する場合に圧倒的なパフォーマンスを提供します。SAS からElasticsearch に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をElasticsearch に直接プッシュし、組み込みSQL エンジンを利用して、サポートされていない操作(一般的にはSQL 関数とJOIN 操作)をクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、SAS でElasticsearch を簡単にビジュアライズおよび分析できます。
以下は、Elasticsearch に接続するための情報と、Windows およびLinux 環境でDSN を構成するための様々なステップです。ODBC Driver for Elasticsearch は、SAS System をホストしているマシンにインストールする必要があります。
接続するには、Server およびPort 接続プロパティを設定します。 認証には、User とPassword プロパティ、PKI (public key infrastructure)、またはその両方を設定します。 PKI を使用するには、SSLClientCert、SSLClientCertType、SSLClientCertSubject、およびSSLClientCertPassword プロパティを設定します。
本製品は、認証とTLS/SSL 暗号化にX-Pack Security を使用しています。TLS/SSL で接続するには、Server 値に'https://' を接頭します。Note: PKI を 使用するためには、TLS/SSL およびクライアント認証はX-Pack 上で有効化されていなければなりません。
接続されると、X-Pack では、設定したリルムをベースにユーザー認証およびロールの許可が実施されます。
DSN を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって返される行数を制限するため、ビジュアライゼーション・レポートのデザイン時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。
Linux 環境にCData ODBC Driver for Elasticsearch をインストールする場合、ドライバーのインストールによりシステムDSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini) を編集し、必要な接続プロパティを定義することで、DSN を変更できます。
[CData Elasticsearch Sys]
Driver = CData ODBC Driver for Elasticsearch
Description = My Description
Server = 127.0.0.1
Port = 9200
User = admin
Password = 123456
これらの構成ファイルの使用に関する具体的な情報については、ヘルプドキュメントを参照してください。
CData ODBC Driver for Elasticsearch に基づくライブラリを追加することで、SAS でElasticsearch に接続します。
SAS は、ローコードのポイントアンドクリッククエリツールを使用するか、PROC SQL とカスタムSQL クエリのプログラムを使うことで、データのクエリをネイティブにサポートします。SAS でビューを作成すると、ビューがクエリされるたびに定義クエリが実行されます。これは、レポート、チャート、分析について常にライブElasticsearch データにクエリを実行することを意味します。
proc sql; create view orders_view as select ordername, freight from odbclib.orders where ShipCity = 'New York'; quit;
ローカルビューを作成すると、パワフルなSAS 機能を使用してElasticsearch データをレポート、ビジュアライズ、またはその他の方法で分析できます。PROC PRINT を使用して簡単なレポートを印刷し、PROC GCHART を使用してデータに基づいた基本的なグラフを作成しましょう。
proc print data=orders; title "Elasticsearch Orders Data"; run;
proc gchart data=orders; pie ordername / sumvar=freight value=arrow percent=arrow noheading percent=inside plabel=(height=12pt) slice=inside value=none name='OrdersChart'; run;