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CData Connect

SAP Analytics Cloud でExcel データを分析

CData Connect Server を使用してExcel の上にOData API を作成し、SAP Analytics Cloud でリアルタイムExcel データを視覚化します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-10-22

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

SAP Analytics Cloud は、クラウドベースのビジネスインテリジェンスプラットフォームです。CData Connect Server は、Excel の仮想データベースを作成し、Excel のOData API(Analytics Cloud でネイティブに使用可能)を生成するために使用できます。SAP Analytics Cloud をCData Connect Server とペアリングすることで、すべてのSaaS およびBig Data とNoSQL ソースへの、データを移行したり統合したりする必要のない接続が可能になります。ほかのOData サービスと同様に、Connect Server に接続するだけで、すべてのデータに瞬時にライブアクセスできます。

この記事では、Connect Server でのExcel への接続と、Analytics Cloud からのConnect Server への接続について説明し、モデルと簡単なダッシュボードを作成します。

ホスティングについて

SAP Analytics Cloud からCData Connect Server に接続するには、利用するConnect Server インスタンスをネットワーク経由での接続が可能なサーバーにホスティングして、URL での接続を設定する必要があります。CData Connect がローカルでホスティングされており、localhost アドレス(localhost:8080 など)またはローカルネットワークのIP アドレス(192.168.1.x など)からしか接続できない場合、SAP Analytics Cloud はCData Connect Server に接続することができません。

クラウドホスティングでの利用をご希望の方は、AWS MarketplaceGCP Marketplace で設定済みのインスタンスを提供しています。


Connect Server を構成してExcel に接続する

SAP Analytics Cloud からExcel に接続するには、Connect Server インスタンスからExcel アクセスを設定する必要があります。これは、ユーザーの作成、Excel への接続、OData エンドポイントの追加、(オプションとして)CORS の構成を意味します。

Connect Server ユーザーの追加

Analytics Cloud からConnect Server を介してExcel に接続するユーザーを作成します。

  1. [Users]->[ Add]とクリックします。
  2. ユーザーを構成します。 Creating a new user
  3. [Save Changes]をクリックして新しいユーザーの認証トークンをメモします。 Connect Server users

Connect Server からExcel に接続

CData Connect Server は、簡単なポイントアンドクリックインターフェースを使用してAPI を生成します。

  1. Connect Server を開き、「CONNECTIONS」をクリックします。 データベースを追加
  2. 「Available Data Sources」から「Excel」を選択します。
  3. 必要な認証プロパティを入力し、Excel に接続します。

    Authentication セクションのExcelFile には有効なExcel ファイルを設定する必要があります。

    Amazon S3 内のExcel への接続

    URI をバケット内のExcel ファイルに設定します。さらに、次のプロパティを設定して認証します。

    • AWSAccessKey:AWS アクセスキー(username)に設定。
    • AWSSecretKey:AWS シークレットキーに設定。

    Box 内のExcel への接続

    URI をExcel ファイルへのパスに設定します。Box へ認証するには、OAuth 認証標準を使います。 認証方法については、Box への接続 を参照してください。

    Dropbox 内のExcel への接続

    URI をExcel ファイルへのパスに設定します。Dropbox へ認証するには、OAuth 認証標準を使います。 認証方法については、Dropbox への接続 を参照してください。ユーザーアカウントまたはサービスアカウントで認証できます。ユーザーアカウントフローでは、以下の接続文字列で示すように、ユーザー資格情報の接続プロパティを設定する必要はありません。

    SharePoint Online SOAP 内のExcel への接続

    URI をExcel ファイルを含むドキュメントライブラリに設定します。認証するには、User、Password、およびStorageBaseURL を設定します。

    SharePoint Online REST 内のExcel への接続

    URI をExcel ファイルを含むドキュメントライブラリに設定します。StorageBaseURL は任意です。指定しない場合、ドライバーはルートドライブで動作します。 認証するには、OAuth 認証標準を使用します。

    FTP 内のExcel への接続

    URI をExcel ファイルへのパスが付いたサーバーのアドレスに設定します。認証するには、User およびPassword を設定します。

    Google Drive 内のExcel への接続

    デスクトップアプリケーションからのGoogle への認証には、InitiateOAuth をGETANDREFRESH に設定して、接続してください。詳細はドキュメントの「Google Drive への接続」を参照してください。

    Configuring a connection (Salesforce is shown).
  4. Test Database」をクリックします。
  5. [Permission]->[ Add]とクリックし、適切な権限を持つ新しいユーザー(または既存のユーザー)を追加します。(Reveal に必要なのはSELECT のみです。)

Connect Server にExcel OData エンドポイントを追加する

Excel に接続したら、目的のテーブルのOData エンドポイントを作成します。

  1. [OData]->[Tables]->[Add Tables]とクリックします。
  2. Excel データベースを選択します。
  3. 使用するテーブルを選択し、[Next]をクリックします。 Selecting a Table (Salesforce is shown)
  4. (オプション)リソースを編集して特定のフィールドなどを選択します。
  5. 設定を保存します。

(オプション)Cross-Origin Resource Sharing (CORS) を構成する

Ajax などのアプリケーションから複数の異なるドメインにアクセスして接続すると、クロスサイトスクリプティングの制限に違反する恐れがあります。その場合には、[OData]->[Settings]でCORS 設定を構成します。

  • Enable cross-origin resource sharing (CORS):ON
  • Allow all domains without '*':ON
  • Access-Control-Allow-Methods:GET, PUT, POST, OPTIONS
  • Access-Control-Allow-Headers:Authorization

設定への変更を保存します。

Configuring CORS settings

SAP Analytics Cloud でExcel データのモデルを作成する

Excel への接続が設定されてOData エンドポイントが作成されると、SAP Analytics Cloud でExcel データのモデルを作成できるようになります。

  1. Analytics Cloud インスタンスにログインし、メニューから「Create」->「Model」と進みます。
  2. 「Get data from a datasource」から「OData Services」を選択します。
  3. Connect Server OData への既存の接続を選択、または新しい接続を作成します。
    • 「Connection Name」を設定します。
    • 「Data Service URL」をOData API のBase URL に設定します。(通常はCONNECT_SERVER_URL/api.rsc
    • 「Authentication Type」をBasic Authentication に設定します。
    • 「User Name」を構成済みのConnect Server ユーザーに設定します。
    • 「Password」を上記のユーザーの認証トークンに設定します。
    Creating a new OData Services Connection
  4. 「Create a new query」を選択して「Next」をクリックします。
  5. クエリに名前を付け、OData エンドポイント(exceldb_Sheet など)を選択して「Next」をクリックします。 Choosing a Connect Server OData endpoint to query
  6. 使用したいカラムを「Selected Data」ワークスペースにドラッグし、「Create」をクリックします。 Selecting fields (columns) from the OData endpoint
  7. この時点でドラフトデータソースが作成されるため、ドラフトをクリックしてモデルを完成させます。
  8. 計算ディメンション、場所ディメンションの作成、データソースの結合などの変換を実行し、「Create Model」をクリックします。 Finalizing the model
  9. モデルに名前を付け、「OK」をクリックします。

SAP Analytics Cloud でダッシュボードを構築する

モデルが作成されたら、Excel データを使用してSAP Analytics Cloud でダッシュボードを作成できるようになります。

  1. メニューから「Create」->「Story」とクリックします。
  2. SAP Analytics Template をクリックします。(この記事では、「Dashboard」テンプレートを使用します。)
  3. レイアウトを選択して「Apply」をクリックします。
  4. 「More」メニューから挿入するビジュアライゼーション(チャート)を選択します。 Inserting a visualization
  5. ビジュアライズするモデルを選択します。
  6. 構造と必要なメジャー、ディメンションを選択します。
  7. ストーリーを保存します。 Saving the Story

詳細と無料トライアル

これで、リアルタイムExcel データから簡単で強力なダッシュボードが作成されました。Excel(および250 以外のデータソース)のOData フィードを作成する方法の詳細については、Connect Server ページにアクセスしてください。無料トライアルにサインアップして、SAP Analytics Cloud でリアルタイムExcel データの操作を開始してください。

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