UiPath は高機能なRPA(Robotic Process Automation)製品です。UiPath Studioを使うことで、RPAプログラムをフローチャートを描くように開発することが可能です。
CData ODBC driver を使えば、コーディングなしでUiPath からHive への連携フローを設定することができます。UiPath は、ODBC Driver に対してSQL を発行します。発行されたSQL をCData ODBC driver がHive へのリアルタイムリクエストに変換し、レスポンスをテーブルデータとして取得します。
この記事では、UiPath Studio を使って、Hive に連携するRPA プログラムを作成します。
今回作成するUiPath RPA プロジェクト
以下のようなUiPath RPA プロジェクトを作成します。
「Connect Activity」を利用して、HiveCData ODBC driverに接続し、顧客リストを取得するSQLを実行。取得したDatatableを「Write CSV Activity」を利用してCSV出力します。
Hive ODBC Driver とUiPath Studio の連携
接続プロパティが未設定の場合は、まずODBC DSN(データソース名)で設定します。これはドライバーのインストールの最後の手順です。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってODBC DSN を作成および設定できます。
Apache Hive への接続を確立するには以下を指定します。
- Server:HiveServer2 をホストするサーバーのホスト名またはIP アドレスに設定。
- Port:HiveServer2 インスタンスへの接続用のポートに設定。
- TransportMode:Hive サーバーとの通信に使用するトランスポートモード。有効な入力値は、BINARY およびHTTP です。デフォルトではBINARY が選択されます。
- AuthScheme:使用される認証スキーム。有効な入力値はPLAIN、LDAP、NOSASL、およびKERBEROS です。デフォルトではPLAIN が選択されます。
- 本製品においてTLS/SSL を有効化するには、UseSSL をTrue に設定します
これで、UiPath StudioにHive data を接続することができます。作業手順は以下です。
- スタートページからBlank をクリックして、新しいプロジェクトを作成します。新しいデータベースでFile -> Inport Records -> Data Source をクリックし、CData Hive DSN を選択します。プロジェクト名は任意の名称を設定します。
- Hive ODBC Driverの接続を行うためには、Database接続用のActivityが必要になります。
Activities ナビゲーションから[Manage Package]をクリックし、[UiPath.Database.Activities]を検索し、インストールします。
- ActivitiesからFlow chartを配置して、下準備は完了です。
- ODBC 接続に使用するConnect Activity を配置します。配置後ダブルクリックし、Connectの詳細を表示します。
- Connectの詳細画面にて、Configure Connectionをクリックし、Connection Wizard を表示します。Microsoft ODBC Data Source を選択します。
- use user or system data source name:から作成したCData Hive Source DSNをドロップダウンで選択します。OK を押して接続を確立します。
- Connection 情報を格納するための変数を作成し、Propetries のOutput で、DatabaseConnection を指定し、紐付けを行います。
Execute Query Activity の作成
次に先程作成したODBC Connection 情報を使って、ODBC からデータを取り出すクエリを実行するためのExecute Query Activity を作成します。
- Activities ナビゲーションから[Execute Query]を選択し、Flowchartに配置します。
- Propertiesに以下のように値を入力します。
ExistingDbConnection: 先程作成したConneciton変数を入力します。
Sql: Hive の対象リストを取得するSELECT 文を入力します。
DataTable: DataTable型の変数を作成し、入力します。
Write CSV の作成
最後のActivityとして、取得したDataTableをCSV出力するActivityを配置します。[FilePath]に出力するCSVのフォルダパスとファイル名(例:"C:\UiPath\Sample.csv")、DataTableに先程作成したDataTable変数を紐づけます。
各Activity の接続と実行
あとは各Activityを紐付ければ、Hive データを出力するRPA プロジェクトの作成は完了です。
RUN をクリックすると、自動的にHive のデータを取得し、CSVが生成されます。
このようにCData ODBC Drivers を利用して、簡単にUiPath Studio でHive に連携するフローを作成することができます。