本記事では CData サポート担当からこんなことを聞かれたらどこを確認すべきか?という観点で、よく頂くお問合せ内容をご紹介します。
記事はこちら →SAS は、高度なアナリティクス、多変量解析、BI、データ管理、予測分析のためのソフトウェアです。SAS とCData ODBC Driver for Magento を合わせて使うことで、SAS からライブMagento データへデータベースライクにアクセスできるようになり、レポーティング、分析能力を向上できます。本記事では、SAS でMagento のライブラリを作成し、リアルタイムMagento に基づいたシンプルなレポートを作成します。
CData ODBC ドライバーは、ドライバーに組み込まれた最適化されたデータ処理により、SAS でライブMagento データを送受信する場合に圧倒的なパフォーマンスを提供します。SAS からMagento に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をMagento に直接プッシュし、組み込みSQL エンジンを利用して、サポートされていない操作(一般的にはSQL 関数とJOIN 操作)をクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、SAS でMagento を簡単にビジュアライズおよび分析できます。
以下は、Magento に接続するための情報と、Windows およびLinux 環境でDSN を構成するための様々なステップです。ODBC Driver for Magento は、SAS System をホストしているマシンにインストールする必要があります。
Magento はOAuth 1 認証標準を使用します。Magento REST API に接続するには、Magento システムにアプリを登録してOAuthClientId、OAuthClientSecret、およびCallbackURL 接続プロパティの値を取得する必要があります。 OAuth 値を取得して接続するには、ヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。
また、Magento システムへのURL を提供する必要があります。URL は、Magento REST API を顧客として使用しているか管理者として使用しているかによって異なります。
Customer: Magento を顧客として使用するには、事前にMagento のホームページで顧客アカウントを作成します。これを行うには、「アカウント」->「登録」をクリックします。それからURL 接続プロパティをMagento システムのエンドポイントに設定します。
Administrator: Magento を管理者として使用するには、代わりにCustomAdminPath を設定します。この値は、「Admin」メニューの「Advanced」設定で取得できます。「System」->「Configuration」->「Advanced」->「Admin」->「Admin Base URL」を選択することでアクセスできます。
このページ上の「Use Custom Admin Path」設定がYES に設定されている場合、値は「Custom Admin Path」テキストボックス内にあります。それ以外の場合は、CustomAdminPath 接続プロパティをデフォルト値の"admin" に設定します。
DSN を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって返される行数を制限するため、ビジュアライゼーション・レポートのデザイン時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。
Linux 環境にCData ODBC Driver for Magento をインストールする場合、ドライバーのインストールによりシステムDSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini) を編集し、必要な接続プロパティを定義することで、DSN を変更できます。
[CData Magento Sys]
Driver = CData ODBC Driver for Magento
Description = My Description
OAuthClientId = MyConsumerKey
OAuthClientSecret = MyConsumerSecret
CallbackURL = http://127.0.0.1:33333
Url = https://mymagentohost.com
これらの構成ファイルの使用に関する具体的な情報については、ヘルプドキュメントを参照してください。
CData ODBC Driver for Magento に基づくライブラリを追加することで、SAS でMagento に接続します。
SAS は、ローコードのポイントアンドクリッククエリツールを使用するか、PROC SQL とカスタムSQL クエリのプログラムを使うことで、データのクエリをネイティブにサポートします。SAS でビューを作成すると、ビューがクエリされるたびに定義クエリが実行されます。これは、レポート、チャート、分析について常にライブMagento データにクエリを実行することを意味します。
proc sql; create view products_view as select name, price from odbclib.products where Style = 'High Tech'; quit;
ローカルビューを作成すると、パワフルなSAS 機能を使用してMagento データをレポート、ビジュアライズ、またはその他の方法で分析できます。PROC PRINT を使用して簡単なレポートを印刷し、PROC GCHART を使用してデータに基づいた基本的なグラフを作成しましょう。
proc print data=products; title "Magento Products Data"; run;
proc gchart data=products; pie name / sumvar=price value=arrow percent=arrow noheading percent=inside plabel=(height=12pt) slice=inside value=none name='ProductsChart'; run;