本記事では CData サポート担当からこんなことを聞かれたらどこを確認すべきか?という観点で、よく頂くお問合せ内容をご紹介します。
記事はこちら →SAS は、高度なアナリティクス、多変量解析、BI、データ管理、予測分析のためのソフトウェアです。SAS とCData ODBC Driver for D365BusinessCentral を合わせて使うことで、SAS からライブDynamics 365 Business Central データへデータベースライクにアクセスできるようになり、レポーティング、分析能力を向上できます。本記事では、SAS でDynamics 365 Business Central のライブラリを作成し、リアルタイムDynamics 365 Business Central に基づいたシンプルなレポートを作成します。
CData ODBC ドライバーは、ドライバーに組み込まれた最適化されたデータ処理により、SAS でライブDynamics 365 Business Central データを送受信する場合に圧倒的なパフォーマンスを提供します。SAS からDynamics 365 Business Central に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をDynamics 365 Business Central に直接プッシュし、組み込みSQL エンジンを利用して、サポートされていない操作(一般的にはSQL 関数とJOIN 操作)をクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、SAS でDynamics 365 Business Central を簡単にビジュアライズおよび分析できます。
以下は、Dynamics 365 Business Central に接続するための情報と、Windows およびLinux 環境でDSN を構成するための様々なステップです。ODBC Driver for D365BusinessCentral は、SAS System をホストしているマシンにインストールする必要があります。
Dynamics 365 Business Central への認証には、User およびAccessKey プロパティが必要です。
データに接続するには、OrganizationUrl を指定します。OrganizationUrl は、 http://businesscentral.dynamics.com/abc123/ などのBusiness Central アカウントへのエンドポインであるか、Web サービスのルートを参照する必要があります。OrganizationUrl を指定する方法 および利用可能なエンドポイントについての詳細は、Business Central エンドポイント を参照してください。 組織内に複数の会社がある場合は、どの会社に接続するかを特定するためにCompany を指定する必要があります。 会社が1つだけの場合は、Company を指定する必要はありません。
Dynamics 365 Business Central に認証するには、User およびAccessKey 接続プロパティを指定します。Microsoft では、これらをテストおよび開発目的で推奨します。ただし、運用環境での使用は推奨していません。 User およびAccessKey の値を取得するには、Dynamics 365 Business Central の「ユーザー」ページに移動して「編集」をクリックします。User Name および Web Service Access Key の値は、User およびPassword 接続文字列プロパティとして入力する値です。User Name はE メールアドレス ではありません。短縮されたユーザー名です。
Microsoft では、OAuth 認証を使用する本番ユースケースを推奨します。詳細については、ヘルプドキュメントの「OAuth 認証の使用」を参照してください。
DSN を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって返される行数を制限するため、ビジュアライゼーション・レポートのデザイン時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。
Linux 環境にCData ODBC Driver for D365BusinessCentral をインストールする場合、ドライバーのインストールによりシステムDSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini) を編集し、必要な接続プロパティを定義することで、DSN を変更できます。
[CData D365BusinessCentral Sys]
Driver = CData ODBC Driver for D365BusinessCentral
Description = My Description
OrganizationUrl = https://myaccount.financials.dynamics.com/
これらの構成ファイルの使用に関する具体的な情報については、ヘルプドキュメントを参照してください。
CData ODBC Driver for D365BusinessCentral に基づくライブラリを追加することで、SAS でDynamics 365 Business Central に接続します。
SAS は、ローコードのポイントアンドクリッククエリツールを使用するか、PROC SQL とカスタムSQL クエリのプログラムを使うことで、データのクエリをネイティブにサポートします。SAS でビューを作成すると、ビューがクエリされるたびに定義クエリが実行されます。これは、レポート、チャート、分析について常にライブDynamics 365 Business Central データにクエリを実行することを意味します。
proc sql; create view accounts_view as select accountid, name from odbclib.accounts where Name = 'MyAccount'; quit;
ローカルビューを作成すると、パワフルなSAS 機能を使用してDynamics 365 Business Central データをレポート、ビジュアライズ、またはその他の方法で分析できます。PROC PRINT を使用して簡単なレポートを印刷し、PROC GCHART を使用してデータに基づいた基本的なグラフを作成しましょう。
proc print data=accounts; title "Dynamics 365 Business Central Accounts Data"; run;
proc gchart data=accounts; pie accountid / sumvar=name value=arrow percent=arrow noheading percent=inside plabel=(height=12pt) slice=inside value=none name='AccountsChart'; run;