CData Arc 2024.Q1 アップデート - サービスレベル(SLA)機能の搭載

by 色川穂高 | 2024年01月25日

サービスレベル(SLA)機能の搭載

こんにちは。CData Software Japan の色川です。

CData Arc の2024.Q1 アップデートとして新たなビルドの提供を開始しました。今回のアップデートでは「ロールベースのアクセルコントロール」や「サービスレベル」など「より安全・確実にデータ連携フローを作成・運用できる機能」が大きく強化され、フローデザイナーの視認性や操作感の改善を中心にUI/UX がさらに使いやすくなりました。また今回のリリースではβリリースから好評を頂いていたkintone コネクタがフルリリースされています。

強化されたロールベースアクセルコントロール(RBAC)
・サービスレベル(SLA)機能の搭載
UI/UX 改善(視認性・操作感の改善)
kintone コネクタフルリリース

この記事では、2024.Q1 リリースの主要トピックのうち「サービスレベル(SLA)機能の搭載」についてご紹介します。

サービスレベル(SLA)

様々なSaaS やアプリケーション、データソースを繋ぐデータ連携では、エラーの発生を適切に検知できる事は重要です。CData Arc では、これまでもArc でのエラー発生を検知し通知するアラート機能を提供してきました。Arc のアラート機能は多くのユーザーに利用頂いている機能です。

データ連携の運用では、発生したエラーの検知とは別に「業務において発生すべき処理が予定通りに実行されなかった事」を検知したいニーズがあります。ただ、発生しなかった事の検知はエラーが発生する訳ではないため、シンプルなエラー検知の仕組みでは実現ができません。今回のリリースでは、このニーズに応える機能として「サービスレベル(SLA)」が搭載され、各コネクタで予想している処理量が指定時間枠内に満たさない状況を検知し通知できる機能が搭載されました。

サービスレベル(SLA)は、Arc 内のコネクタが実行するトランザクション量の異常を検出するように機能がデザインされています。業務で予想されるトランザクション量を事前にコネクタで定義しておき、実際に処理したトランザクション量が予想より少ない場合、SLA 違反としてアラートが生成されます。

アラートタブ

SLAの定義

サービスレベル(SLA)では、SLA の違反として検知する前に、SLA 違反発生のリスクを事前に検知できる「At Risk」をコントロールすることも可能です。

AtRisk

SLA 違反の発生は、アラート(メール)での通知以外に、ダッシュボードやアクティビティページで確認することができます。

ダッシュボード

 

アクティビティ

サービスレベル(SLA)の仕組みは応用性も高いため「予想する処理量に満たない状況をいち早く検知したい場面」で広く活用頂けそうです。

まとめ

今回のリリースで、新たにサービスレベル(SLA)機能が搭載された事で、必要なデータ連携が「発生していない」事を検出・検知できるようになりました。業務上必要な処理の未発生を検知できるSLA 機能を活用頂くことで、データ連携の基盤として、より安心・安全に運用頂くことができます。連携先の処理実行をコントロールできない企業間のデータ連携では特に活用頂ける機能です。

今回のアップデートでは、安全・確実にデータ連携フローを作成・運用できる機能が強化され、フローデザイナーの視認性や操作の分かりやすさが向上しています。

この記事で取り上げた新機能以外にも多くの機能強化・機能改善が施されています。詳しく知りたい方はリリースノートを併せてごらんください。
https://cdn.cdata.com/help/AZJ/jp/mft/current.html

より使いやすくなったCData Arc をぜひ試してみてください。

今回リリースされた新たなバージョンに限らず、今ご利用されているバージョンについても、設定や利用方法などご不明な点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。

この記事では CData Arc™ 2023 - 23.4.8783.0 を利用しています

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