CData Arc 機能紹介 - 受信オートメーション(cron 式の設定例)

by 色川穂高 | 2024年02月27日

CData Arc 機能紹介 - 受信オートメーション(cron 式の設定例)

こんにちは。CData Software Japan の色川です。

CData Arc は「B2B データ連携の自動化」を実現するソフトウェアです。

この記事では、Arc における自動化の根幹を支えるオートメーションサービスの内、フローのスケジューラとも言える「受信オートメーション」の機能と、受信オートメーションで指定できる受信間隔の内、Advanced 指定で利用する「cron 式の設定例」をご紹介します。

オートメーションサービス

Arc では豊富に用意されたコネクタをつないでデータ連携に必要なフローを作成しますが、フローを構成するコネクタ間での処理の自動実行を担うのがArc 内部のオートメーションサービスです。

オートメーションには大きく「送信オートメーション」と「受信オートメーション」の2種類が用意されています。送信オートメーションは「コネクタにインプットされたメッセージファイルの自動処理」を担う機能で、各コネクタではデフォルトで送信オートメーションが有効な状態として構成されます。もう1つがこの記事でご紹介する「受信オートメーション」です。受信オートメーションは「指定されたスケジュール間隔に従って、コネクタ(及び後続のフロー)に自動でファイルをインプットする処理」を担う機能です。

オートメーションサービス

送信オートメーション 「コネクタにインプットされたメッセージファイルの自動処理」を担う機能
受信オートメーション 「指定されたスケジュール間隔に従って、コネクタ(及び後続のフロー)に自動でファイルをインプットする処理」を担う機能

受信オートメーション

受信オートメーションは「コネクタが指定されたスケジュール間隔に従って、コネクタ(及び後続のフロー)に自動でファイルをインプットする処理」を担う機能です。「フローの起点となるコネクタで設定するスケジューラ」と考えるとイメージしやすいかも知れません。設計したフローを構成した後、期待通りに動作することがテストできたら、そのフローを定期的に自動実行するために指定するのが「受信オートメーション」です。

受信オートメーションは、その名の通り「受信」の「自動化」ですが、Arc における「受信」のオペレーションは大きく以下のようなカテゴリに分けて考えることができます。

リモートホストやサービスからファイルをダウンロード FTP, SFTP, Box, S3, File, etc
リモートホストやサービスからデータを取得 Salesforce, kintone, SQL Server, etc

なお、ファイルやデータの受信機能を持つコネクタでも、相手から連携されるデータを受動的に待つタイプのコネクタ(例えばAS2 など)では受信オートメーションはサポートされません。これは、対象のプロトコルにおいて能動的にデータを外部から取得することができないためです。

受信オートメーションでは「受信オートメーションの有効化」と、スケジュールを構成する「受信間隔」を指定することで構成します。

受信間隔

受信間隔は「時間や日、週、月での指定日時」や「何分ごとに、での指定周期」または、Advanced としてcron 式でより詳細な処理間隔を指定することが可能です。

受信間隔

Hourly 時間ごとに(毎時何分に)
Daily 日ごとに(毎日何時何分に)
Weekly 週ごとに(毎週何曜日の何時何分に)
Monthly 月ごとに(毎月何日の何時何分に
Minute 何分ごとに(何分が経過するごとに
Advanced cron 式での詳細指定

Hourly

Hourly は「毎時何分に」起動するかを指定します。1時間に一度実行したい時にフィットします。以下の例では「毎時10分」に自動的に受信が実行されます。

Hourly

Daily

Daily は「毎日毎時何分に」起動するかを指定します。1日に一度実行したい時にフィットします。以下の例では「毎日12:00」に自動的に受信が実行されます。

Daily

Weekly

Weekly は「毎週何曜日の何時何分に」起動するかを指定します。1週間に一度実行したい時にフィットします。以下の例では「毎週月曜日の12:00」に自動的に受信が実行されます。

Weekly

Monthly

Monthly は「毎月何日の何時何分に」起動するかを指定します。1ヶ月に一度実行したい時にフィットします。以下の例では「毎月25日の12:00」に自動的に受信が実行されます。

Monthly

Minute

Minute は「何分が経過するごとに」起動するかを指定します。一定の周期で連続的に定期実行したい時にフィットします。以下の例では「90分が経過するごと」に自動的に受信が実行されます。

Minute

Advanced

Advanced は「cron 式を使ってどのようなスケジュールで」起動するかを指定します。Hourly / Daily / Weekly / Monthly / Minute などで満たせないスケジュールで起動したい時にフィットします。cron に親しみのある方はすぐにイメージ頂けると思います。

Advanced

Advanced(cron 式の設定例)

Advanced(cron 式)の設定例を幾つかご紹介します。

以下の例では「月・水・金の、08-17時台に、偶数分」に自動的に受信が実行されます。

Advanced(cron 式の設定例)

以下の例では「月から金の、08-20時台に、毎時0分と30分」に自動的に受信が実行されます。

Advanced(cron 式の設定例)

まとめ

この記事では、Arc における自動化の根幹を支えるオートメーションサービスの内、スケジューラとも言える「受信オートメーション」の機能と、受信オートメーションで指定できる実行サイクルの内、Advanced 指定で利用する「cron 式の設定例」をご紹介しました。

Hourly / Daily / Weekly / Monthly / Minute などで満たせないスケジューリングで自動的にフローを起動(受信)したい場合、Advanced 指定が便利です。なお、Advanced で指定できるのは単一のcron 式に限られます。(単一のcron 式で表現できない様な)複雑なスケジュール要件を検討する場合や、統合的な運用管理ソフトウェア等を利用してArc の実行スケジュール外部から管理したい場合には、Arc の管理API を利用して外部のスケジューリングソフトウェアからのフロー実行するアプローチも検討することができます。

https://cdn.cdata.com/help/AZJ/jp/mft/Admin-API-Actions.html

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この記事では CData Arc™ 2023 - 23.4.8801.0 を利用しています。

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