Salesforce のアーカイブデータを取得する方法:CData Salesforce Driver

by 杉本和也 | 2021年02月03日

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こんにちは。CData Software Japan リードエンジニアの杉本です。

今回はSalesforce のデータの特性である「アーカイブ」、そのデータをCData Driverで取得する方法についてお伝えします。

アーカイブデータとは?

アーカイブデータは、一定の条件が経過したTodoなどの活動データをアーカイブとして自動的に設定し、活動ビューや、レポート、データロードのExportやSOQLで抽出されなくなる機能です。

詳しくは以下のヘルプにも書かれています。

https://help.salesforce.com/articleView?id=sf.activities_archived.htm&type=5

Salesforce は次の活動をアーカイブします。

・終了してからの経過日数が 365 日を上回る行動

・期日からの経過日数が 365 日を上回る完了した ToDo

・作成日からの経過日数が 365 日を上回る完了した ToDo (期日がない場合)

主に内部のパフォーマンス観点での対応なのですが、いきなり消えてしまったり、取得できなくなったりして、びっくりすることもあるんじゃないでしょうか。

データローダでの取得方法

基本機能での手軽な取得方法としては「データローダ」で取得する方法があります。

developer.salesforce.com

データローダのインストール手順は以下のURLからどうぞ。

https://help.salesforce.com/articleView?id=000317204&type=1&mode=1

この「データローダ」で「Export All」を使うとアーカイブも含めてデータが取得できます。

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例えば、タスクを取得してみると

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以下のように「ISARCHIVED」がTRUEのデータも含められていることがわかります。

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「Export All」ではなく、「Export」を使った場合は、ISARCHIVEDがFalseのデータだけが取得されるので注意しましょう。

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CData Driver でのアーカイブデータの扱い

それでは、CData Driverでの扱いについても解説します。

結論から言ってしまうと、デフォルトではこのアーカイブデータを表示しない設定になっていて、「Archive Mode」というプロパティで制御されています。

cdn.cdata.com

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例えば、CData Salesforce ODBC Driver で見てみましょう。

www.cdata.com

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接続設定で「Archive Mode」が「False」の状態で接続すると

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以下のように「IsArchived」がFALSEのデータのみ表示されます。(以下は Microsoft Power BI でのプレビューです。)

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この「Archive Mode」を「True」に切り替えることで

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以下のようにアーカイブされたデータも取得できるようになります。

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おわりに

このアーカイブ用プロパティ以外にも、CData Salesforce Driverでは各種プロパティでデータのアクセス方法を調整可能です。

cdn.cdata.com

もしうまくデータが取得できなかったり、気になる操作・設定がある場合は、お気軽にテクニカルサポートまで問い合わせください。

https://www.cdata.com/jp/support/submit.aspx

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