ブロックを組み合わせる開発ツール「TALON」にJDBC Drivers を組み込み

~クラウドデータ連携、IoT、ビジュアライズ機能をワンプラットフォームで提供可能に ~

Web ベースの業務アプリケーションの超高速開発ツール「TALON」https://www.talon.jp/ のクラウド・ビッグデータソース対応にCData JDBC Drivers が採用されました。昨今、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)のニーズが高まるなか、クラウドサービスやNoSQL とのデータ連携、IoT システム、ブラウザでのリアルタイムビジュアライズなどの先進的な要件をTALON ひとつで開発できるようになりました。

TALON連携イメージ

Challenges:

  • オンプレ+クラウドをユーザーが併用する時代のクラウドデータ連携機能
  • IoT データの統合機能やビジュアライズ
  • ブロック開発&SELECT クエリでの実装

Solutions:

  • 150+ のJDBC Drivers をTALON に組み込み
  • 標準JDBC Drivers でブロックごとに異なるデータソースを設定可能に

TALON の開発者でもあるHOIPOI の古関代表にお話を伺いました。

Q: Web 業務アプリ開発ツール「TALON」とはどんなツールですか?

古関氏: TALON は、Web ベースの業務システムを高速で開発できるツールです。通常の開発ツールと異なる点として、TALON は、アプリケーションをブロック(=データオブジェクト)として定義し、組み合わせて利用するブロック開発方式(日米特許取得済み)を採用しています。これまでの業務システム開発は、「機能」に焦点をあてて開発プロセスを組んでいました。どんな機能を実装するかを決めて、その後に画面やデータモデルを作る方法です。TALON では、ブロックとしてデータオブジェクトと画面を同時に作ることができ、ユーザーと開発者がプロトタイピングを行いながら仕様の確認を行っていくことが可能になります。

Q: TALON の新バージョンでクラウドやビッグデータ対応を行われた背景は?

古関氏: TALON で基幹の業務モジュール開発とDX 案件の開発を一つのプラットーフォームで実現したかったということに尽きます。近年、お客様の業務アプリ開発の方向性が大きく変わっています。DX といわれるように基幹システムの枠内での機能追加ではなく、IoT や利用しているクラウドサービスとのマッシュアップといった前向きな開発案件が多くなっています。 例えば、工場でIoT を使ってセンサーからデータをストリーミングで取得し、既存RDB の情報と合わせてビジュアライズする、というケースがあります。これを従来のシステムで実現するには、IoT からのデータは開発ツールで構築し、既存RDB データとセンサーデータの統合には別途ETL ツールを導入、ビジュアライズはBI ツールを導入、など複数のシステムの導入とその連携が必要でした。個別の要件に専門的なツールを導入してしまうと、オーバースペックになりがちです。TALON がクラウドデータソースやNoSQL に対応することで、このような案件をTALON プラットフォーム一つで開発・運用できるようにすればユーザーの開発効率や利便性が高まると思いました。

Q: CData JDBC Drivers を選んだポイントは?

古関氏: TALON とCData JDBC Drivers の相性が抜群に良かったからです。TALON の開発は前述のブロック型になっており、ブロックごとに異なるデータベースを扱うことができます。それぞれのブロックではデータソースからSELECT クエリでデータおよびスキーマを取得して取得したスキーマに対して書き込み処理を含む実装を行います。JDBC DriversはピュアJava Type 4/5準拠であること、SaaS やNoSQL を標準SQL でCRUD できるデータモデルであることにより、RDB データソースを扱うTALON の仕組みをそのまま使って150+ のクラウド対応ができました。

Q: 実際にJDBC Drivers を使われた感想は?

古関氏: TALON へのJDBC Drivers の実装は数日でできてしまいました。開発というより設定だけをしたという方が正しいです。にもかかわらず、そのシームレスな操作感は、TALON 向けにカスタムでコネクタを作ってもらったかのようです。 開発リソースは、センサーデータをストリーミング表示できるグラフ、異なるブロック間のデータ挿入やルックアップ機能、ガントチャートなどに注力させることができました。

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