Denodo Platform でAdobe Analytics のデータソースを作成

CData JDBC ドライバを使ってDenodo Virtual DataPort Administrator でAdobe Analytics のデータ の仮想データソースを作成します。

桑島義行
テクニカルディレクター

最終更新日:2022-02-28

この記事で実現できるAdobe Analytics 連携のシナリオ

こんにちは!テクニカルディレクターの桑島です。

Denodo Platform は、エンタープライズデータベースのデータを一元管理するデータ仮想化製品です。CData JDBC Driver for AdobeAnalytics と組み合わせると、Denodo ユーザーはリアルタイムAdobe Analytics のデータと他のエンタープライズデータソースを連携できるようになります。この記事では、Denodo Virtual DataPort Administrator でAdobe Analytics の仮想データソースを作成する手順を紹介します。

最適化されたデータ処理が組み込まれたCData JDBC Driver は、リアルタイムAdobe Analytics のデータを扱う上で比類のないパフォーマンスを提供します。Adobe Analytics にSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をAdobe Analytics に直接渡し、サポートされていない操作(主にSQL 関数とJOIN 操作)は組み込みSQL エンジンを利用してクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブデータ型を使ってAdobe Analytics のデータを操作および分析できます。

Adobe Analytics Virtual Port を作成

Denodo からリアルタイムAdobe Analytics のデータに接続するには、JDBC Driver のJAR ファイルをDenodo の外部ライブラリディレクトリにコピーし、Virtual DataPort Administration Tool から新しいJDBC データソースを作成する必要があります。

  1. CData JDBC Driver for AdobeAnalytics インストーラーをダウンロードしてパッケージを展開し、JAR ファイルを実行してドライバーをインストールします。
  2. JAR ファイル(およびライセンスファイルがある場合はそれも)をインストール先(通常はC:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for AdobeAnalytics\lib\)からDenodo 外部ライブラリディレクトリ(C:\Denodo\Denodo Platform\lib-external\jdbc-drivers\cdata-adobeanalytics-19)にコピーします。
  3. Denodo Virtual DataPort Administration Tool を開き、Server Explorer タブに移動します。
  4. 「admin」を右クリックし、「New」->「Data source」->「JDBC」を選択します。 新しいJDBC データソースを作成
  5. JCBC Connection を設定します。
    • Name:任意の名前(例:adobeanalytics)
    • Database adapter:Generic
    • Driver class path:C:\Denodo\Denodo Platform\lib-external\jdbc-drivers\cdata-adobeanalytics-19
    • Driver class:cdata.jdbc.adobeanalytics.AdobeAnalyticsDriver
    • Database URI:必要な接続プロパティを使用してJDBC のURL に設定。例えば次のようになります。

      jdbc:adobeanalytics:GlobalCompanyId=myGlobalCompanyId; RSID=myRSID; OAuthClientId=myOauthClientId; OauthClientSecret=myOAuthClientSecret; CallbackURL=myCallbackURL;

      JDBC コネクションを設定(NetSuite の場合)

      Database URI の作成については以下を参照してください。

      組み込みの接続文字列デザイナー

      JDBC URL の作成の補助として、Adobe Analytics JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。

      java -jar cdata.jdbc.adobeanalytics.jar

      接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

      Adobe Analytics への接続

      Adobe Analytics に接続するには、GlobalCompanyId およびRSID を識別する必要があります。デフォルトで、ドライバーは会社とレポートスイートの識別を自動で試みますが、これらの値を明示的に指定することもできます。方法はヘルプドキュメントの「Adobe Analytics への接続」セクションを参照してください。

      Adobe Analytics への認証

      Adobe Analytics はOAuth 認証標準を利用しています。 OAuth またはサービスアカウントで認証できます。

      ユーザーアカウント(OAuth)

      すべてのユーザーアカウントフローでAuthSchemeOAuth に設定する必要があります。OAuth 経由のAdobe 認証では、2週間ごとにリフレッシュトークンを更新する必要があります。詳しい認証方法については、ヘルプドキュメントの「Adobe Analytics への認証」セクションを参照してください。

      サービスアカウント

      サービスアカウントにはサイレント認証があり、ブラウザでのユーザー認証は必要ありません。このフローでは、アプリケーションを作成する必要があります。アプリケーションの作成および認可については、ドキュメントの「カスタムOAuth アプリの作成」を参照してください。これでサービスアカウントにアクセス権があるAdobe Analytics データに接続できます。

      サービスアカウントを使用したServer-to-Server OAuthで認証するには、AuthSchemeOAuthClient に設定します。接続するには次のプロパティを設定します。

      • InitiateOAuthGETANDREFRESH に設定。
      • OAuthClientId:アプリケーション設定のクライアントId に設定。
      • OAuthClientSecret:アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。

      接続すると、本製品 はサービスアカウントでのOAuth フローを完了します。

      1. クライアントクレデンシャルOAuth フローで指定されたOAuthClientId およびOAuthClientSecret を使用して、アクセストークンを取得します。
      2. OAuthSettingsLocation にOAuth 値を保存し、接続間で永続化されるようにします。
      3. トークンが期限切れになった際に、新しいアクセストークンを要求します。

      組み込みの接続文字列デザイナーを使ってJDBC URL を生成(Salesforce の場合)
  6. 「接続テスト」をクリックして設定を確認し、「保存」をクリックします。

Virtual DataPort Administration Tool でAdobe Analytics のデータを表示

データソースを作成したら、Denodo Platform で使用するAdobe Analytics のデータの基本ビューを作成できます。

  1. 新しく作成したVirtualPort(admin.AdobeAnalytics)で「Create base view」をクリックします。
  2. オブジェクトツリーを展開し、インポートしたいオブジェクト(テーブル)を選択します。 インポートするオブジェクトの選択(NetSuite の場合)
  3. 「Create selected」をクリックしてAdobe Analytics のデータのビューを作成します。
    オプション:「Create associations from foreign keys」をクリックして、オブジェクト間の関係を定義します。
  4. ビューを作成した状態で、Server Explorer のテーブル(cdata_adobeanalytics_adsreport)に移動し、選択したテーブルをダブルクリックします。
  5. 新しいタブで「Execution panel」をクリックしてクエリパネルを開きます。
  6. 「Execute」タブでクエリをカスタマイズするか、デフォルトを使用します。
    SELECT * FROM cdata_adobeanalytics_adsreport CONTEXT ('i18n'='us_est', 'cache_wait_for_load'='true')
    
    データを表示するクエリを設定
  7. 「Execute」をクリックすると、データが表示されます。 データを表示

基本ビューを作成すると、Denodo Platform の他のデータソースと同様にリアルタイムAdobe Analytics のデータを操作できるようになります。例えば、Denodo Data Catalog でAdobe Analytics にクエリを実行できます。

CData JDBC Driver for AdobeAnalytics の30日の無償評価版をダウンロードして、Denodo Platform でリアルタイムAdobe Analytics のデータの操作をはじめましょう!ご不明な点があれば、サポートチームにお問い合わせください。

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