Power View でのDB2 データのインポートとビジュアライズ

Excel でDB2 データを使ったデータビジュアライゼーションを作成します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2014-10-10

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

Excel に組み込まれているODBC サポートを使用して、DB2 データを使用したPower View レポートを素早く作成できます。この記事では、Data リボンからアクセスできるData Connection Wizard を使用して、DB2 をPower View レポートにインポートする方法を説明します。

CData ODBC Drivers とは?

CData ODBC Drivers は、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. DB2 をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにDB2 データを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC Driver では、1.データソースとしてDB2 の接続を設定、2.Power View 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC Drivers のインストールとDB2 への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからDB2 ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

未指定の場合は、初めにODBC DSN で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。

DB2 への接続には以下を入力します:

  • Server: DB2 が稼働しているサーバー。
  • Port: DB2 サーバーのポート。
  • Database: DB2 のデータベース。
  • User: DB にアクセスする権限のあるユーザー名。
  • Password: DB にアクセスする権限のあるユーザーのパスワード。

対応するDB2 のドライバーをインストールする必要があります。

  • Windows: IBM Data Server Provider for .NET

    Windows では、IBM Data Server Provider をインストールするだけで十分です。インストールがmachine.config への書き込みを行います。

  • Java: IBM Data Server Driver for JDBC

    Java では、IBM Data Server Driver JAR をアプリケーションのwww\WEB-INF\lib\ フォルダに配置する必要があります。

パスワード方式によるSSH 接続

パスワード方式によるSSH接続時に必要なプロパティ一覧を以下に示します。

  • User: DB2 のユーザ
  • Password: DB2 のパスワード
  • Database: DB2 の接続先データベース
  • Server: DB2 のサーバー
  • Port: DB2 のポート
  • UserSSH: "true"
  • SSHAuthMode: "Password"
  • SSHPort: SSH のポート
  • SSHServer: SSH サーバー
  • SSHUser: SSH ユーザー
  • SSHPassword: SSH パスワード

接続文字列形式では以下のようになります。

Server=10.0.1.2;Port=50000;User=admin;Password=admin;Database=testUseSSH=true;SSHAuthMode=Password;SSHPort=22;SSHServer=ssh-server;SSHUser=root;SSHPassword=sshpasswd;

公開鍵認証方式方式によるSSH 接続

公開鍵認証によるSSH接続時に必要なプロパティ一覧を以下に示します。

  • User: DB2 のユーザ
  • Password: DB2 のパスワード
  • Database: DB2 の接続先データベース
  • Server: DB2 のサーバー
  • Port: DB2 のポート
  • UserSSH: "true"
  • SSHAuthMode: "Public_Key"
  • SSHClientCertType: キーストアの種類
  • SSHPort: SSH のポート
  • SSHServer: SSH サーバー
  • SSHUser: SSH ユーザー
  • SSHClientCert: 秘密鍵ファイルのパス

接続文字列形式では以下のようになります。

Server=10.0.1.2;Port=50000;User=admin;Password=admin;Database=test;UseSSH=true;SSHAuthMode=Public_Key;SSHClientCertType=PUBLIC_KEY_FILE;SSHPort=22;SSHServer=ssh-server;SSHUser=root;SSHClientCert=C:\Keys\key.pem;

DSN を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって返される行数が制限されるので、ビジュアライゼーション・レポートのデザイン時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

Data Connection Wizard で接続

以下のステップに従って、Excel のData Connection Wizard からDSN に接続します。

  1. [Data]タブで、[From Other Sources]->[From Data Connection Wizard]とクリックします。
  2. [Data Connection Wizard]で[ODBC DSN]オプションを選択します。
  3. リストから[ODBC DSN for DB2]を選択します。
  4. 操作するテーブルを選択します。

    複数のテーブルをインポートする場合は、[Connect to a specific table]オプションの選択を解除します。データソースに接続したら、複数のテーブルを選択できます。[Finish]をクリックして[Data Connection Wizard]を閉じた後、[Select Table]ダイアログで[Enable selection of multiple tables]オプションを選択します。

  5. [Import Data]ダイアログで、データのインポート先を選択します。例えば、[Table]オプションと[Existing worksheet]オプションを選択します。次に、結果を出力するワークシートのセルをクリックします。
  6. [Insert]->[Power View]とクリックして新しいPower View レポートを作成します。

テーブルの作成

テーブルは、チャートやその他のデータの表現の開始点です。テーブルを作成するには、フィールドリストでカラムを選択します。テーブル名とカラム名をビューにドラッグアンドドロップすることも可能です。

A table with a filter applied.(Salesforce is shown.)

データのビジュアライゼーションを作成

[Design]タブで、テーブルをチャートやその他のビジュアライゼーションに変更できます。

The table of data represented as a stacked bar chart.(Salesforce is shown.)

DB2 からPower View へのデータ連携には、ぜひCData ODBC Driver をご利用ください

このようにCData ODBC Drivers と併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC Driver は日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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