JRuby からDynamics 365 にデータ連携

リアルタイムDynamics 365 に連携するシンプルなJRuby アプリケーションを作成します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-10-23

この記事で実現できるDynamics 365 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

JRuby はRuby プログラミング言語の高性能で安定した、完全にスレッド化されたJava 実装です。CData JDBC Driver for Dynamics365 を使用すると、JRuby からリアルタイムDynamics 365 へのデータ連携を簡単に実装できます。ここでは、Dynamics 365 に接続し、クエリを実行して結果を表示する簡単なJRuby アプリを作成する方法を説明します。

Dynamics 365 のデータにJDBC で接続

アプリを作成する前に、JDBC Driver のJAR ファイルのインストール場所をメモします。 (通常はC:\Program Files\CDatat\CData JDBC Driver for Dynamics365\libにあります。)

JRuby は、JDBC をネイティブにサポートしているため、簡単にDynamics 365 に接続してSQL クエリを実行できます。java.sql.DriverManager クラスのgetConnection 関数を使用してJDBC 接続を初期化します。

Dynamics 365 接続プロパティの取得・設定方法

Microsoft Dynamics 365 への接続

Microsoft Dynamics 365 ドライバーは、以下のMicrosoft Dynamics 365 エディションへの接続をサポートしています。

  • CustomerService
  • FieldService
  • FinOpsOnline (デフォルト)
  • FinOpsOnPremise
  • HumanResources
  • Marketing
  • ProjectOperations
  • Sales

Notes:

  • Supply Chain Management はFinance and Operations と同一です。これらのいずれかに接続するには、EditionFinOpsOnline またはFinOpsOnPremise のいずれかに設定します。
  • Microsoft Dynamics 365 Business Central については、個別のMicrosoft Dynamics 365 Business Central ドライバーを使用してください。
接続するには、次のパラメータを設定します。
  • OrganizationUrl:お使いのMicrosoft Dynamics 365 組織のURL。例えば、https://orgcb42e1d0.crm.dynamics.com
  • Edition:上記のエディション一覧に示すとおり。

Microsoft Dynamics 365 への認証

Microsoft Dynamics 365 は、Azure AD、Azure サービスプリンシパル、Azure マネージドID(MSI)を経由する認証をサポートします。これらはすべてOAuth 規格に基づきます。 認証方法の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。

ビルトイン接続文字列デザイナー

JDBC URL の構成については、Dynamics 365 JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーを使用してください。JAR ファイルのダブルクリック、またはコマンドラインからJAR ファイルを実行します。

java -jar cdata.jdbc.dynamics365.jar

接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

Using the built-in connection string designer to generate a JDBC URL (Salesforce is shown.)

以下はDynamics 365 の一般的なJDBC 接続文字列です。

jdbc:dynamics365:OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;InitiateOAuth=GETANDREFRESH

Dynamics 365 のデータへの接続性を持つJRuby アプリを作成

新しいRuby ファイル(例: Dynamics365Select.rb) を作成してテキストエディタで開き、次のコードをファイルにコピーします。

require 'java' require 'rubygems' require 'C:/Program Files/CData/CData JDBC Driver for Dynamics365 2018/lib/cdata.jdbc.dynamics365.jar' url = "jdbc:dynamics365:OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;InitiateOAuth=GETANDREFRESH" conn = java.sql.DriverManager.getConnection(url) stmt = conn.createStatement rs = stmt.executeQuery("SELECT GoalHeadingId, Name FROM GoalHeadings") while (rs.next) do puts rs.getString(1) + ' ' + rs.getString(2) end

ファイルが完成したら、コマンドラインからファイルを実行するだけでJRuby でDynamics 365 を表示できるようになります。

jruby -S Dynamics365Select.rb

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