各製品の資料を入手。
詳細はこちら →Denodo Platform でIBM Cloud Object Storage のデータソースを作成
CData JDBC ドライバを使ってDenodo Virtual DataPort Administrator でIBM Cloud Object Storage のデータ の仮想データソースを作成します。
最終更新日:2022-02-28
この記事で実現できるIBM Cloud Object Storage 連携のシナリオ
こんにちは!テクニカルディレクターの桑島です。
Denodo Platform は、エンタープライズデータベースのデータを一元管理するデータ仮想化製品です。CData JDBC Driver for IBMCloudObjectStorage と組み合わせると、Denodo ユーザーはリアルタイムIBM Cloud Object Storage のデータと他のエンタープライズデータソースを連携できるようになります。この記事では、Denodo Virtual DataPort Administrator でIBM Cloud Object Storage の仮想データソースを作成する手順を紹介します。
最適化されたデータ処理が組み込まれたCData JDBC Driver は、リアルタイムIBM Cloud Object Storage のデータを扱う上で比類のないパフォーマンスを提供します。IBM Cloud Object Storage にSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をIBM Cloud Object Storage に直接渡し、サポートされていない操作(主にSQL 関数とJOIN 操作)は組み込みSQL エンジンを利用してクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブデータ型を使ってIBM Cloud Object Storage のデータを操作および分析できます。
IBM Cloud Object Storage Virtual Port を作成
Denodo からリアルタイムIBM Cloud Object Storage のデータに接続するには、JDBC Driver のJAR ファイルをDenodo の外部ライブラリディレクトリにコピーし、Virtual DataPort Administration Tool から新しいJDBC データソースを作成する必要があります。
- CData JDBC Driver for IBMCloudObjectStorage インストーラーをダウンロードしてパッケージを展開し、JAR ファイルを実行してドライバーをインストールします。
- JAR ファイル(およびライセンスファイルがある場合はそれも)をインストール先(通常はC:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for IBMCloudObjectStorage\lib\)からDenodo 外部ライブラリディレクトリ(C:\Denodo\Denodo Platform\lib-external\jdbc-drivers\cdata-ibmcloudobjectstorage-19)にコピーします。
- Denodo Virtual DataPort Administration Tool を開き、Server Explorer タブに移動します。
- 「admin」を右クリックし、「New」->「Data source」->「JDBC」を選択します。
- JCBC Connection を設定します。
- Name:任意の名前(例:ibmcloudobjectstorage)
- Database adapter:Generic
- Driver class path:C:\Denodo\Denodo Platform\lib-external\jdbc-drivers\cdata-ibmcloudobjectstorage-19
- Driver class:cdata.jdbc.ibmcloudobjectstorage.IBMCloudObjectStorageDriver
Database URI:必要な接続プロパティを使用してJDBC のURL に設定。例えば次のようになります。
jdbc:ibmcloudobjectstorage:ApiKey=myApiKey;CloudObjectStorageCRN=MyInstanceCRN;Region=myRegion;OAuthClientId=MyOAuthClientId;OAuthClientSecret=myOAuthClientSecret;
Database URI の作成については以下を参照してください。
組み込みの接続文字列デザイナー
JDBC URL の作成の補助として、IBM Cloud Object Storage JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。
java -jar cdata.jdbc.ibmcloudobjectstorage.jar
接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。
Cloud Object Storage 接続プロパティの取得・設定方法
Cloud Object Storage に接続する前に、Cloud Object Storage インスタンスを登録してCloud Object Storage API キーとCRN を取得していきます。
Cloud Object Storage の新規インスタンスの登録
IBM Cloud アカウントにCloud Object Storage がまだない場合は、以下の手順に従ってアカウントにSQL Query のインスタンスをインストールできます。
- IBM Cloud アカウントにログインします。
- Cloud Object Storage ページに移動して、インスタンス名を指定して「作成」をクリックします。Cloud Object Storage の新規インスタンスにリダイレクトされます。
API キー
API キーは以下の手順で取得できます。
- まずは、IBM Cloud アカウントにログインします。
- API キーページに移動します。
- 中央右隅のIBM Cloud APIキーの作成 をクリックして、新しいAPI キーを作成します。
- ポップアップウィンドウが表示されたら、API キーの名前を指定して作成をクリックします。ダッシュボードからはアクセスできなくなるため、API Key を控えておきましょう。
Cloud Object Storage CRN
デフォルトでは、CData 製品はCloud Object Storage CRN を自動で取得します。ただし、複数のアカウントがある場合は、CloudObjectStorageCRN を明示的に指定する必要があります。この値は、次の2つの方法で取得できます。
- Services ビューをクエリする。これにより、IBM Cloud Object Storage インスタンスとそれぞれのCRN がリストされます。
- IBM Cloud で直接CRN を見つける。これを行うには、IBM Cloud のダッシュボードに移動します。リソースリストで、ストレージからCloud Object Storage リソースを選択してCRN を取得します。
IBM Cloud Object Storage への接続
これで準備は完了です。以下の接続プロパティを設定してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth 認証を繰り返す必要がなく、さらに自動でアクセストークンを設定できます。
- ApiKey:セットアップ中に控えたAPI キーを指定。
- CloudObjectStorageCRN(オプション):控えておいたCloud Object Storage のCRN に設定。Cloud Object Storage アカウントが複数ある場合のみ設定する必要があります。
プロパティを設定したら、これで接続設定は完了です。
- 「接続テスト」をクリックして設定を確認し、「保存」をクリックします。
Virtual DataPort Administration Tool でIBM Cloud Object Storage のデータを表示
データソースを作成したら、Denodo Platform で使用するIBM Cloud Object Storage のデータの基本ビューを作成できます。
- 新しく作成したVirtualPort(admin.IBMCloudObjectStorage)で「Create base view」をクリックします。
- オブジェクトツリーを展開し、インポートしたいオブジェクト(テーブル)を選択します。
- 「Create selected」をクリックしてIBM Cloud Object Storage のデータのビューを作成します。
オプション:「Create associations from foreign keys」をクリックして、オブジェクト間の関係を定義します。 - ビューを作成した状態で、Server Explorer のテーブル(cdata_ibmcloudobjectstorage_objects)に移動し、選択したテーブルをダブルクリックします。
- 新しいタブで「Execution panel」をクリックしてクエリパネルを開きます。
- 「Execute」タブでクエリをカスタマイズするか、デフォルトを使用します。
SELECT * FROM cdata_ibmcloudobjectstorage_objects CONTEXT ('i18n'='us_est', 'cache_wait_for_load'='true')
- 「Execute」をクリックすると、データが表示されます。
基本ビューを作成すると、Denodo Platform の他のデータソースと同様にリアルタイムIBM Cloud Object Storage のデータを操作できるようになります。例えば、Denodo Data Catalog でIBM Cloud Object Storage にクエリを実行できます。
CData JDBC Driver for IBMCloudObjectStorage の30日の無償評価版をダウンロードして、Denodo Platform でリアルタイムIBM Cloud Object Storage のデータの操作をはじめましょう!ご不明な点があれば、サポートチームにお問い合わせください。