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Infragistics WPF XamDataGrid と OData をデータバインド

Infragistics WPF XamDataGrid と OData をデータバインドする方法

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-04-13

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

この記事では CData ADO.NET Provider for OData を使って、Infragistics WPF XamDataGrid に OData をデータバインドする方法を説明します。

OData とのデータ連携について

CData は、リアルタイムOData サービスデータへのアクセスと連携を容易にします。CData のコネクティビティを活用することで、以下のことが可能になります。

  • OData バージョン2.0、3.0、4.0 にアクセスすることで、レガシーサービスと最新の機能や性能を活用できます。
  • $filter、$select、$expand などの高度なクエリオプションを活用することで、サードパーティツールからのデータ取得を強化します。
  • 集計とグループ化をサーバーサイドで実行することで、データ転送を最小限に抑え、パフォーマンスを向上させます。
  • Azure AD、Digest、Negotiate、NTLM、OAuth など、さまざまなスキームを使用して安全に認証することで、あらゆる接続での安全な認証を実現します。
  • SQL ストアドプロシージャを使用してOData サービスエンティティの管理(エンティティ間の関連付けのリスト、作成、削除)を行います。

CData のソリューションを活用して、OData サービスをPower BI、MicroStrategy、Tableau などの好みのツールに定期的に連携したり、OData サービスからデータベースやデータウェアハウスにデータをレプリケートしたりすることができます。

完成イメージ

以下のように Infragistics WPF XamDataGrid でOData から取得したデータを表示するアプリケーションを作成します。

XamDataGrid

1. WPFプロジェクトの作成

まず、VisualStudioを立ち上げて、WPFアプリのプロジェクトを作成します。

XamDataGrid

今回はデータを柔軟に取り出せるように、CData ADO.NET ProviderにSQLを渡すためのTextBoxと実行用のボタンを配置しました。

XamDataGrid

この段階でのXAMLは以下のようになっています。

2. XamDataGrid の配置・設定

次に「XamDataGrid」を配置します。 Infragistics WPF UI コンポーネントをインストールしている場合、ツールボックスに以下のように表示されます。

XamDataGrid

これをデザイナー画面で以下のように配置しました。

XamDataGrid

併せて、任意の名称(xamDataGrid としました)、DataSource は{Binding} を指定し、フィルター機能を使えるように「Custom:FieldSettings」に「AllowRecordFiltering="true"」「AllowSummaries="True" 」を追加しました。

また、サンプルプログラムではデザインテーマの「Theme="Metro"」も設定しています。このあたりはお好みでどうぞ。

3. CData OData ADO.NET Provider への接続を構成

最後に CData OData ADO.NET Provider への接続部分を作成します。

まずは参照設定からCData OData ADO.NET Provider のライブラリである「System.Data.CData.OData.dll」を追加します。

その後、名前空間に「System.Data.CData.OData」を追加し

using System.Data.CData.OData;

ボタンをクリックした時にTextBoxからSQL文を取得し、OData からデータを取得する処理を記述します。この記述方法は以下のヘルプに記載されているものがほぼそのままです。

using System.Data; using System.Data.CData.OData; using System.Windows; namespace CData.XamDataGrid.GropingListApp { /// /// MainWindow.xaml の相互作用ロジック /// public partial class MainWindow : Window { public MainWindow() { InitializeComponent(); sqlTextBox.Text = "SELECT * FROM Samples"; } private void ExecuteButton_Click(object sender, RoutedEventArgs e) { string connectionString = "URL=http://services.odata.org/V4/Northwind/Northwind.svc;UseIdUrl=True;OData Version=4.0;Data Format=ATOM;"; using (var connection = new D365SalesConnection(connectionString)) { var dataAdapter = new ODataDataAdapter( sqlTextBox.Text, connection); var table = new DataTable(); dataAdapter.Fill(table); this.DataContext = table.Rows; } } } }

通常のWebAPIをそのまま実装した場合、自身でWebAPIリクエストの処理から認証部分、「XamDataGrid」渡すデータ構造の構成まで定義しなければいけませんが、これらコンポーネントの活用により省力化してアプリケーションを開発できます。

このように OData 内のデータを API を書くことなく XamDataGrid 上で処理することができるようになります。

サポートされるSQL についての詳細は、ヘルプドキュメントの「サポートされるSQL」をご覧ください。テーブルに関する情報は「データモデル」をご覧ください。

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