Mule アプリケーションからOData のデータにアクセス:CData JDBC Driver

CData JDBC ドライバとHTTP、SQL を組み合わせれば、OData のデータのJSON エンドポイントに接続できるMule アプリケーションを簡単に作成できます。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-07-28

この記事で実現できるOData 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData JDBC Driver for OData はOData のデータをMule アプリケーションと連携することで、読み、書き、更新、削除といった機能をおなじみのSQL クエリを使って実現します。JDBC ドライバーを使えば、OData のデータをバックアップ、変換、レポート作成、分析するMule アプリケーションをユーザーは簡単に作成できます。

本記事では、Mule プロジェクト内でCData JDBC Driver for OData を使用して、OData のデータのWeb インターフェースを作成する方法を紹介します。作成したアプリケーションを使えば、HTTP 経由でOData のデータをリクエストして、JSON 形式で結果を取得できます。まったく同様の手順で、すべてのCData JDBC ドライバで250 を超えるデータソースのWeb インターフェースを作成できます。手順は以下のとおりです。

  1. Anypoint Studio で新しいMule プロジェクトを作る。
  2. Message Flow にHTTP コネクタを追加する。
  3. HTTP コネクタのアドレスを設定する。 HTTP コネクタを追加・設定
  4. HTTP コネクタの追加後、Database Select コネクタを同じフローに追加する。
  5. データベースへの新しい接続を作成し(または既存の接続を編集し)、プロパティを設定する。
    • 接続を「Generic Connection」に設定
    • Required Libraries セクションでCData JDBC ドライバのJAR ファイルを指定する(例:cdata.jdbc.odata.jar)。 JAR ファイルを追加(Salesforce の場合)。
    • OData の接続文字列にURL を指定

      OData への接続

      OData に接続するには、Url を有効なOData サービスルートURI に設定する必要があります。 OData サービスにルートドキュメントがない場合、テーブルとして公開したい特定のエンティティをFeedURL に指定してください。

      OData への認証

      OData は、以下を経由する認証をサポートします。

      • HTTP
      • Kerberos
      • SharePoint Online
      • OAuth
      • Azure AD

      HTTP 認証スキーム

      HTTP で認証する場合は、次の表に従ってAuthScheme を設定します。

      SchemeAuthSchemeその他の設定
      NoneNone認証を必要としない場合に使用。
      BasicBasicUserPassword
      NTLMNTLMUserPassword
      Digest(サポートされている場合)DigestUserPassword

      その他の認証方法の詳細は、ヘルプドキュメントの「接続の確立」セクションを参照してください。

      組み込みの接続文字列デザイナ

      JDBC 用のURL の作成にサポートが必要な場合は、OData JDBC Driver に組み込まれた接続文字列デザイナを使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからJAR ファイルを実行してください。

      java -jar cdata.jdbc.odata.jar

      接続プロパティを入力して、接続文字列をクリップボードにコピーします。

    • Driver クラス名をcdata.jdbc.odata.ODataDriver に指定します。 設定したデータベース接続(Salesforce の場合)。
    • 「接続テスト」をクリックします。
  6. SQL Query Text をOData のデータをリクエストするためのSQL クエリに設定します。例えば、SELECT Orders.Freight, Customers.ContactName FROM Customers INNER JOIN Orders ON Customers.CustomerId=Orders.CustomerIdSelect オブジェクトを設定(Salesforce の場合)
  7. Transform Message コンポーネントをフローに追加します。
  8. Output スクリプトを次のように設定して、ペイロードをJSON に変換します。
    %dw 2.0
    output application/json
    ---
    payload
            
    Transform Message コンポーネントをフローに追加
  9. OData のデータを閲覧するには、HTTP コネクタ用に設定したアドレスに移動します(デフォルトでは、localhost:8081):http://localhost:8081。Web ブラウザおよびJSON エンドポイントを使用可能な他のツール内で、OData のデータをJSON として利用できます。

これで、カスタムアプリケーションおよび他のさまざまなBI、帳票、ETL ツールからOData のデータを(JSON データとして)扱うための簡易なWeb インターフェースを作成できました。Mule アプリケーションからお好みのデータソースにアクセスできる、JDBC Driver for OData の30日の無償評価版のダウンロードはこちらから。

関連コンテンツ

トライアル・お問い合わせ

30日間無償トライアルで、CData のリアルタイムデータ連携をフルにお試しいただけます。記事や製品についてのご質問があればお気軽にお問い合わせください。