SAP Ariba Source のデータをA5:SQL Mk-2 でCRUD クエリする方法

ODBC Driver を使ってAPI コーディングなしでSAP Ariba Source のデータを自在にCRUD。

兵藤朋代
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2023-09-01

この記事で実現できるSAP Ariba Source 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している兵藤です。

SQL 開発ツールといえば「A5:SQL Mk-2」が有名です。Windows ODBC に強い!というイメージです。多くのエンジニアやIT 担当者に利用されています。 本記事では、SAP Ariba Source のデータをCData ODBC ドライバを使って、A5:SQL MK-2 からクエリする方法を説明します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。

  1. SAP Ariba Source をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
  2. A5:SQL Mk-2 をはじめとする多様なデータツール、帳票・BI アプリにSAP Ariba Source のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSAP Ariba Source の接続を設定、2.A5:SQL Mk-2 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとSAP Ariba Source への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからSAPAribaSource ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

ODBC ドライバーのインストール完了時にODBC DSN 設定画面が立ち上がります。または、Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってDSN を作成および設定できます。

SAP Ariba Source に接続するには、以下を設定します。

  • API:本製品にSAP Ariba データを取得させたいAPI を指定。ビジネスロールに基づき、Supplier、Sourcing Project Management、またはContract API を選択します(可能な値は、SupplierDataAPIWithPaginationV4、SourcingProjectManagementAPIV2、または ContractAPIV1 です)。
  • DataCenter:アカウントのデータがホストされているデータセンター。
  • Realm:アクセスしたいサイト名。
  • Environment:テスト環境、または本番環境のいずれかに指定。(可能な値は、TEST またはPRODUCTION)。

Supplier Data API またはContract API に接続する場合は、さらに以下を設定します。

  • User:API 呼び出しを行うユーザーのId。
  • PasswordAdapter:認証するUser に関連付けられたパスワード。

Supplier API に接続している場合は、ProjectId をデータを取得したいソーシングプロジェクトのId に設定します。

OAuth 認証

接続プロパティを設定した後、認証のためにOAuth 接続を設定する必要があります。

  • AuthScheme をOAuthClient に設定します。
  • サービスにアプリケーションを登録し、APIKeyOAuthClientId、およびOAuthClientSecret を取得する必要があります。

    OAuth アプリケーションの作成について、詳しくはヘルプドキュメントを参照してください。

OAuth の自動リフレッシュ

以下を設定して、接続してください。

  • APIKey:アプリケーション設定のApplication key。
  • OAuthClientId:アプリケーション設定のOAuth Client Id。
  • OAuthClientSecret:アプリケーション設定のOAuth Secret。

接続すると、本製品は自動でOAuth プロセスを完了します。

  1. 本製品はSAP Ariba からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
  2. 本製品はアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。
  3. OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に基づいてメモリに保存されます。

A5:SQL Mk-2 からのSAP Ariba Source ODBC データソースのクエリ利用方法

ODBC DSN の利用方法

「データベース」→「データベースの追加と削除」を開きます。

「64bit ODBCシステムデータソースを列挙する」にチェックを入れます。システムデータソースを利用するか、ユーザーデータソースを利用するかはどちらでもかまいません。

データベースとして、設定しているODBC DSN がツリービューで表示されます。CData ODBC ドライバで設定されたDSN もここに表示されます。

「CData SAP Ariba Source Sys」をダブルクリップします。データベースログイン画面が開くので、ODBC DSN 設定時に使ったSAP Ariba Source のユーザーとパスワードでログインします。

SAP Ariba Source のオブジェクトがテーブル・ビュー・ストアドプロシージャにモデル化されて表示されます。

テーブルを開いてみます。オブジェクトで利用できるデータがカラムとしてモデル化されています。それぞれのカラムにはデータ型の情報も付いています。

これでA5:SQL Mk2 でSAP Ariba Source のデータがクエリできます。

SAP Ariba Source のデータをSELECT する

対象のテーブル・ビューを右クリックして「SQL の作成」をクリックしてクエリ作成画面を開きます。

SELECT にチェックを入れます。とりあえず全カラムを指定して条件なしでクエリしてみます。

SQL クエリがA5M2 から生成されます。実行ボタンで実行するとSAP Ariba Source の選択したオブジェクトがクエリされ、データがテーブルとして返されます。

次にフィルタリング条件を付けてみます。SQL の作成画面で「絞り込み条件に利用するカラム」をドロップダウンから選択します。以下の絞り込み条件付きのSQL 文がA5M2から生成されるので、WHERE 句に条件を書いて実行します。

--*DataTitle "SAP Ariba Source"."(テーブル名)" --*CaptionFromComment SELECT "Id" -- Id , "LastName" -- LastName , "FirstName" -- FirstName , "Name" -- Name , "Title" -- Title , "Company" -- Company , "Status" -- Status , "Industry" -- Industry FROM "SAPAribaSource"."Lead" WHERE "Company" = '(フィルタリング条件を入力)'

同じ要領でSQL 作成UI から、SELECT だけでなく、INSERT、UPDATE、DELETE のクエリが作成できます。JOIN や集計クエリもANSI-92 のSQL で作れます。

おわりに

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをA5:SQL Mk-2 からコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

日本のユーザー向けにCData ODBC ドライバは、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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