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詳細はこちら →PowerShell を使ってSAP Ariba Source のデータをSQL Server にレプリケーション
SAP Ariba Source をPowerShell スクリプトを記述。リアルタイムデータへの接続を使用してSAP Ariba Source のデータをSQL Server にレプリケーション(複製)。
最終更新日:2023-09-26
こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
CData ODBC Driver for SAPAribaSource は、Microsoft のビルトインODBC サポートを使用して、追加設定なしで連携を可能にします。ODBC ドライバーは、PowerShell から実際のSAP Ariba Source のデータへの連携を即座に実現します。
PowerShell に組み込まれている.NET Framework Provider for ODBC を使用して、SAP Ariba Source を他のデータベースに複製するなどの統合タスクを素早く自動化できます。この記事では、SAP Ariba Source をSQL Server に5 行のコードで複製する方法を説明します。
PowerShell コードを記述し、create、read、update、delete (CRUD) 操作を実行することも可能です。以下の例を参照してください。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。
- SAP Ariba Source をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにSAP Ariba Source のデータを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSAP Ariba Source の接続を設定、2.PowerShell 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC ドライバのインストールとSAP Ariba Source への接続設定
まずは、本記事右側のサイドバーからSAPAribaSource ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。
SAP Ariba Source に接続するには、以下を設定します。
- API:本製品にSAP Ariba データを取得させたいAPI を指定。ビジネスロールに基づき、Supplier、Sourcing Project Management、またはContract API を選択します(可能な値は、SupplierDataAPIWithPaginationV4、SourcingProjectManagementAPIV2、または ContractAPIV1 です)。
- DataCenter:アカウントのデータがホストされているデータセンター。
- Realm:アクセスしたいサイト名。
- Environment:テスト環境、または本番環境のいずれかに指定。(可能な値は、TEST またはPRODUCTION)。
Supplier Data API またはContract API に接続する場合は、さらに以下を設定します。
- User:API 呼び出しを行うユーザーのId。
- PasswordAdapter:認証するUser に関連付けられたパスワード。
Supplier API に接続している場合は、ProjectId をデータを取得したいソーシングプロジェクトのId に設定します。
OAuth 認証
接続プロパティを設定した後、認証のためにOAuth 接続を設定する必要があります。
- AuthScheme をOAuthClient に設定します。
- サービスにアプリケーションを登録し、APIKey、OAuthClientId、およびOAuthClientSecret を取得する必要があります。
OAuth アプリケーションの作成について、詳しくはヘルプドキュメントを参照してください。
OAuth の自動リフレッシュ
以下を設定して、接続してください。
- APIKey:アプリケーション設定のApplication key。
- OAuthClientId:アプリケーション設定のOAuth Client Id。
- OAuthClientSecret:アプリケーション設定のOAuth Secret。
接続すると、本製品は自動でOAuth プロセスを完了します。
- 本製品はSAP Ariba からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
- 本製品はアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。
- OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に基づいてメモリに保存されます。
SAP Ariba Source への接続
以下のコードは、DSN を使用してPowerShell でデータソースへの接続を初期化する方法を説明します。
$conn = New-Object System.Data.Odbc.OdbcConnection
$conn.ConnectionString = "DSN=CData SAPAribaSource Source x64"
SAP Ariba Source のデータをSQL Serverにバックアップ
キャッシュを有効にした後、以下のコードを使用して、データをSQL Server に複製できます。
次の接続プロパティを設定し、キャッシュデータベースを構成します。
CacheProvider:ADO.NET プロバイダの名前です。これは、ご使用のバージョンの.NET のMachine.config にあります。例として、SQL Server を構成するにはSystem.Data.SqlClient と入力します。
CacheConnection:データベースの接続に必要なプロパティの接続文字列です。以下はSQL Server の一例です。
Server=localhost;Database=RSB;User Id=sqltest;Password=sqltest;
この例のSQL クエリを使用して、スキーマを含むキャッシュされたテーブル全体を更新できます。既存のキャッシュはすべて削除されます。
$conn.Open()
# Create and execute the SQL Query
$SQL = "CACHE DROP EXISTING SELECT * FROM " + $Vendors
$cmd = New-Object System.Data.Odbc.OdbcCommand($sql,$conn)
$count = $cmd.ExecuteNonQuery()
$conn.Close()
ドライバーを使用すると、キャッシュ機能を完全に制御できます。その他のキャッシュコマンドと使用例については、ヘルプドキュメントを参照してください。他のデータベースに複製する手順についても、ヘルプドキュメントを参照してください。
その他の操作
PowerShell でSAP Ariba Source を取得するには、OdbcDataAdapter メソッドのFill メソッドを呼び出します。データ操作コマンドを実行するには、OdbcCommand オブジェクトを初期化してからExecuteNonQuery を呼び出します。以下は、.NET Framework Provider for ODBC を介した、SAP Ariba Source へのCRUD コマンドの例です。
SAP Ariba Source のデータの取得
$sql="SELECT SMVendorID, Category from Vendors"
$da= New-Object System.Data.Odbc.OdbcDataAdapter($sql, $conn)
$dt= New-Object System.Data.DataTable
$da.Fill($dt)
$dt.Rows | foreach {
$dt.Columns | foreach ($col in dt{
Write-Host $1[$_]
}
}
SAP Ariba Source のデータの更新
$cmd = New-Object System.Data.Odbc.OdbcCommand("UPDATE Vendors SET Region='USA' WHERE Id = @myId", $conn)
$cmd.Parameters.Add(new System.Data.Odbc.OdbcParameter("myId","001d000000YBRseAAH")
$cmd.ExecuteNonQuery()
SAP Ariba Source のデータの挿入
$cmd = New-Object System.Data.Odbc.OdbcCommand("INSERT INTO Vendors SET Region='USA' WHERE Id = @myId", $conn)
$cmd.Parameters.Add(new System.Data.Odbc.OdbcParameter("myId","001d000000YBRseAAH")
$cmd.ExecuteNonQuery()
SAP Ariba Source のデータの削除
$cmd = New-Object System.Data.Odbc.OdbcCommand("DELETE FROM Vendors WHERE Id = @myid", $conn)
$cmd.Parameters.Add(new System.Data.Odbc.OdbcParameter("myId","001d000000YBRseAAH")
$cmd.ExecuteNonQuery()
SAP Ariba Source からPowerShell へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください
このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。