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こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
TranSpeed はユーザックシステムが提供するノンプログラミングデータ変換ツールです。豊富な変換ロジックと様々なRDB、CSVファイルなどに対応しているのが特徴で、RPAツール Autoジョブ名人のデータ変換機能としても利用されています。本記事では、TranSpeed からCData ODBC ドライバを利用してSAP BusinessObjects BI データを取得、CSV ファイルに出力する方法を解説します。
TranSpeed ではRDB の取り込み設定という仕組みが標準提供されており、この機能を介してSQL Server やMySQL などにアクセスできるようになっています。そして、この機能とCData が提供しているODBC Driver ラインナップを組み合わせることで、各種クラウドサービスのAPI にアクセスすることができるようになります。
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSAP BusinessObjects BI の接続を設定、2.TranSpeed 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
まずは、本記事右側のサイドバーからSAPBusinessObjectsBI ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
インストール後、ODBC DSN(データソース名)で接続プロパティを設定します。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および設定できます。
SAP Business Objects BI インスタンスに接続するには、次の接続プロパティを設定する必要があります。
CData Driver の設定が完了したらTranSpeed 側の設定を進めます。まずはCData ODBC ドライバ経由でSAP BusinessObjects BI へ接続するための「データベース接続定義」を追加しましょう。
プロパティ名 |
設定値例 |
備考 |
接続名 |
SAP BusinessObjects BI |
任意の接続名を指定します。 |
データベースエンジン種別 |
その他 |
|
接続方法 |
Odbc |
|
データベース名 |
SAP BusinessObjects BI |
|
接続文字列 |
DSN=CData SAPBusinessObjectsBI Source |
先程作成したODBC DSNの名前をDSN=以降に指定します。 |
ODBC の接続設定を追加したら、実際にデータ変換を行うアプリケーションを作成していきましょう。マッピング設定の画面から「システム」を選択し、「新規」ボタンをクリックします。
新しく作成するデータ変換アプリケーションの内容が表示されます。今回はそのままデフォルトで作成を開始します。必要に応じて各種名称を表示すると良いでしょう。
アプリケーション定義画面が表示されたら、まず「入力データソース」を調整していきます。今回はSAP BusinessObjects BI からデータを取得するので、入力データソースのデータ種別で「データベース」を選択します。データベースを選択後、データベース接続IDとして先程作成したSAP BusinessObjects BI への接続情報を指定します。
接続情報の指定が完了したら、対象となるテーブルを指定しましょう(SAP BusinessObjects BI のMyCustomReport など)。テーブル名を入力すると、各項目の「検索」ボタンから対象のフィールドを指定できるようになりますので、お好みのフィールドを選択してください。
続いて出力データソースを設定します。今回はシンプルにCSVに出力する処理とするため、データ種別で「CSVテキスト」を選択しました
入力データソースと出力データソースの指定完了後、それぞれのデータソースの仲介の役割となる項目定義を追加します。
最後に「入力データソース」「項目定義」「出力データソース」それぞれの項目を紐づける「入出力マッピング」を構成します。以下のような画面が表示されるので、それぞれの項目を紐づけていきましょう。
これでデータ変換アプリケーションは作成完了です。
それでは作成したデータ変換アプリケーションをテスト実行してみましょう。画面左上の「テスト実行」ボタンから動作確認が実施できます。以下のような画面が表示されるので「実行」をクリックします。
正常に処理が完了すると、以下のように処理件数と完了のメッセージが表示されます。
CSVファイルを確認すると、SAP BusinessObjects BI のデータをもとにしたCSV ファイルが生成されています。
このようにCData ODBC ドライバを利用することで、各種クラウドサービスをTranSpeed の接続先として利用できるようになります。また、今回は入力データソースとして利用しましたが、出力データソースとしても対応可能になっています。 CData ではSAP BusinessObjects BI 以外にも250種類以上のデータソース向けにODBC Driver を提供しています。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
日本のユーザー向けにCData ODBC ドライバは、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。