データオンデマンド:リアルタイムデータ連携はデータ連携界のNetflix?

by CData Software 翻訳:兵藤朋代 | 2023年03月10日

この10年でストリーミングサービスの台頭が教えてくれたことは、消費者は便利なオンデマンドアクセスを好むということです。私たちは、自宅や外出先で何千もの映画やテレビ番組に無制限かつ瞬時にアクセスできるようになり、次のようなことが可能になりました。

  • 所有することではなく、知識を得ること
  • 物理的なコピーの管理負担を軽減
  • 配布を待たずに、新作にすぐにアクセス

ストリーミングが教えてくれるこのようなインサイトは、エンターテイメントに限ったものではありません。ビジネスにおいても、部門やアプリケーションの垣根を越えて、同じように簡単に情報にアクセスできるようにしたいとは思いませんか?

この記事では、リアルタイムデータ連携ソリューションがデータの配布とアクセスを効率化し、すべての部門やアプリケーションのデータを、ビジネス部門がソースから直接オンデマンドで利用できるようにする方法を探ります。

※本記事はCData US ブログ Data On-Demand: Next-Gen Business Begins with Real-Time Data Connectivity の翻訳です。

1. データ複製を削減

データ量の増加に伴いデータの配布や管理が難しくなる中、レガシーなETL パイプラインに関連するデータの複製量を制御することが難しくなっています。データの複製を保存することはコストがかかり、正しい情報を見つけることも困難になります。

リアルタイムのデータ接続は、企業のリスク、コスト、遅延を削減するゼロコピー・アプローチを促進します。データが常にソースにあって、そこに対してデータを必要とする社員が直接データにアクセスできれば、ビジネス部門からのアドホックな要求に基づいて情報を複製する必要はありません。各部署は最終的にはこれらのデータバッチの一部しか扱わず、二度とそのデータを見ることはないかもしれません。その結果、企業のさまざまなストレージに重複したデータが放置されることになります。

オンデマンドなデータソリューションは、データの複製を廃止し、以下を実現します。

  • ストレージニーズの削減
  • 保存される顧客データの場所を削減し、法的・コンプライアンスリスクを低減
  • 都度の小規模のデータクエリにより、エラーや負荷を回避

アプリケーションやデータベースにはすでにデータが保持されているため、リアルタイムデータ連携プラットフォームは、これらのソースにアクセスして参照するために必要な接続を行うだけです。その結果は?企業は、大量のデータセットを移動および保存する必要がある特定のユースケースのためにデータレプリケーションを準備でき、一方ビジネス部門では、オンデマンドのデータ連携プラットフォームを活用して、組織全体のソースから必要なデータを直接参照し、アドホックなニーズに対応することができます。

2. シンプルなデータ探索を皆に

Netflix のライブラリ同様に、オンデマンドのデータ連携プラットフォームを閲覧することで、必要な情報を正確に見つけるプロセスが効率化されます。同じように、DWH やデータベースに格納されていてアクセス権がなかったデータも限定されたアクセスの提供が可能かもしれません。ビジネス部門は、IT 部門がリアルタイムの分析やレポーティングに役立つとは思ってもみなかった、データから驚くようなインサイトを見出すことがよくあります。

ビジネス部門のデータエキスパートは、データの収集と準備に約60% の時間を費やしており、それは実際にインサイトを生み出す時間を圧迫しています。一部のビジネスシナリオでは、データパイプラインが過剰に提供され、チームは高価でありふれたデータ設定作業によって不要なデータの選別とクリーニングに時間を割かれることになります。

データソースを直接閲覧できるリアルタイムデータ連携プラットフォームにより、ビジネス部門は各アプリケーションで許容されているデータ権限を透過して使用することができます。どの部門やアプリケーションにデータが格納されているかが明確になり、チームは必要なデータの信頼できるバージョンを見つけることができます。ビジネス部門は最終的に、必要かつ許容されているデータを閲覧し、作業することができます。

社員の情報へのアクセス権限が心配ですか?IT チームは、誰がどのデータを閲覧できるかについて喜んで権限を設定してくれるでしょう。これにより、データの透明性が高まり、リスクが低減し、無数のデータパイプラインを維持することに比べて、わずかな労力でガバナンスを実現できます。

3. 情報の鮮度と実用性を維持

家庭のメディアと同様に、データ消費者は最新の情報やトレンドを常に知りたがります。リアルタイムデータ連携プラットフォームは、リアルタイムデータをデータソースから直接提供することで、ビジネス部門が送られてきたデータにアクセスして分析できるようにし、より適切でタイムリーな意思決定を実現できるようにします。

最新情報にアクセスする必要がある場合、ビジネス部門は、カスタムコーディングでAPI 連携を構築してIT 部門がデータを提供するのを待たなければならないことが多く、それはまるでDVD が物理的な住所に郵送されるのを待つようなものでした。しかし現在では、社員はリアルタイムデータ連携プラットフォームにログインするだけで、最新のデータを閲覧し、必要なものを選択することができます。遅延もボトルネックもありません。

さらに、リアルタイムデータ連携プラットフォームの最適化されたクエリでデータを計算し、デリバーの労力は最小化できます。これによりビジネス部門は、データプレパレーションを経ずにビジュアライズとデータ分析に直接取りかかることができるようになります。その結果、各部門は最新のデータで指標を分析し、リアルタイムに実用的なインサイトを形成できます。

CData Connect Cloud:データ連携界のNetflix

自宅であろうと職場であろうと、オンデマンドデータプラットフォームは、データパイプラインに頼っていた時代には不可能だったリアルタイムアクセス・データ探索・データ分析を可能にします。業界のリーダー企業たちは、次のようなリアルタイム連携のメリットを享受しています。

  1. 繰り返しタスクからの解放
  2. 新しい企業データ利用のモデル
  3. 人が行うべきインサイト発見に注力

CData Connect Cloud は、お気に入りのデータソースやアプリケーションへのライブ接続のクラウドライブラリを提供します。数百のデータコネクタを使用して、ビジネス部門はシンプルで効率的なプラットフォームを通じて、企業の隅々に散らばったリアルタイムデータを参照して操作できます。

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