Salesforce Driver の新機能:ビューでのレポート参照とHelp Text

by Jonathan Hikita | 2024年01月31日

CData Drivers for Salesforce は、Salesforce のデータにお好みのクエリツール、BI ツール、データ連携ツール、アプリケーション開発環境(IDE)からシームレスに連携できるドライバーです。V23.2 のリリースでは、いくつか主要なアップデートがありましたので、紹介します。

  • Salesforce API のデフォルト対応バージョンが58.0に
  • Salesforce のカスタムレポートデータの利用が簡単に
  • 項目レベルのヘルプ(Help Text)の取得が可能に

Salesforce ドライバーのアップデート

Salesforce API のデフォルト対応バージョンが58.0に

Salesforce のAPI はどんどん進化しています。CData Drivers for Salesforce のデフォルトバージョンが58.0にあがりました。ドライバーでは、v40.0 から上のバージョンにも対応しており、個別にバージョンを指定することも可能です。

https://cdn.cdata.com/help/RFJ/jp/jdbc/pg_startedintroj.htm

Salesforce のカスタムレポートデータの利用が簡単に

Salesforce のカスタムレポートは大変便利です。特にSalesforce 内の複数のオブジェクトのデータをJOIN してレポートが作成できるところが魅力です("Order とProducts でプロダクト種類ごとの売上" など)。そのカスタムレポートで集計したデータをCData Drivers でより簡単に外部ツールから使えるようになりました。

CData Drivers の接続プロパティで "IncludeReport" をTRUE に設定するだけで、Salesforce 上のカスタムレポートがビューとして利用可能になります。以前はストアドプロシージャを使えばレポートデータを取得できたのですが、今回のアップデートで大幅に使いやすくなりました。

カスタムレポートの取得

例としてJDBC のクエリツール(DB クライアント)のDbVisualizer を使ってSalesforce のカスタムレポートを取得してみます。

使用するツール:

JDBC 接続文字列でレポートのビューを有効化

インストール後にcdata.jdbc.salesforce.jar をダブルクリックして開きます(Windows の場合)。あ

あとは接続プロパティの中でInclude Reports プロパティをTRUE に設定します。あとは、普通にOAuth 認証であれば以下の設定になります:

  • Auth Scheme: OAuth
  • Initiate OAuth: GET ANDREFRESH
  • [詳細]から Include Reports: TRUE

connection1connection2

接続テストを押すとブラウザが開きSalesoforce と認証します。あとは[接続文字列]をコピーしてください。

DbVisualizer でカスタムレポートをクエリ

DbVisualizer では、まず[Tools]->[Driver Manager]で[+]ボタンからcdata.jdbc.salesforce.jar を指定します。

jdbc

あとは、新しいデータベースコネクションを作成し、先ほどの接続文字列をDatabase URL に設定します。Connect をクリックすればSalesforce との接続ができます。

  • Name: 任意
  • Settings Format: Database URL
  • Database Type: Generic
  • Driver Type: 先ほどDriver Manager で作成したSalesforce JDBC のDriver 名
  • Database URL: 先ほどコピーしてきた接続文字列

jabc2

では、クエリをしてみましょう。まずConnection のところでVIEW を見るとSalesforce のカスタムレポートが表示されています。今回はOpprotunities_byAccount というレポートをクエリします。

SELECT * FROM Report_Opportunities_byAccount

たしかに、集計結果が取得できました

jabc

項目レベルのヘルプ(Help Text)の取得が可能に

Salesforce では各項目にどんな入力をするかなどのヘルプを入れることができます。Help Text と呼ばれる機能です。本バージョンアップで、Help Text をテーブルのメタデータの取得時に取ってくることができるようになりました。

テーブルのカラムを取得する "sys_tablecolumns" をクエリするとHelp Text が設定されている項目では、Help Text のヘルプ文章が取得できます。例えば、Account(取引先)オブジェクトからHelp Text が入っている(Null ではない)項目を取得してみましょう。

SELECT TableName, ColumnName, InlineHelpText FROM sys_tablecolumns Where TableName='Account' AND InlineHelpText IS NOT NULL

このようにカラム名とともに項目ヘルプの記載内容が取得できました。

Help Text の取得

以上のように、細かいですが便利な機能をCData Drivers では常に追加しています。

「Salesforce のこんなデータが取れる?」など気になるところがありましたら是非ご連絡ください。CData では、Out-of-the-box なエクスペリエンスで欲しいデータを欲しい形で取得できるよう、製品の機能を深くしていきます。

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