製品をチェック

製品の詳細・30日間の無償トライアルはこちら

CData Sync

複数Azure Data Lake Storage アカウントをレプリケーション

複数のAzure Data Lake Storage アカウントを、1つあるいは多数のデータベースにレプリケーション。

宮本航太
プロダクトスペシャリスト

最終更新日:2022-06-05

こんにちは!プロダクトスペシャリストの宮本です。

CData Sync for ADLS は、データベースにサンドボックスや製品インスタンスをレプリケートするなどの、レプリケーションの多様なシナリオに対する解決策を提供するスタンドアロンアプリケーションです。Sync for Windows およびSync for Java はどちらもコマンドラインインターフェース(CLI)を含んでおり、複数のAzure Data Lake Storage 接続を簡単に管理できます。この記事では、CLI を使って複数のAzure Data Lake Storage アカウントをレプリケートする方法について説明します。

Azure Data Lake Storage 接続の構成

接続およびE メール通知設定をXML 設定ファイルに保存できます。複数のAzure Data Lake Storage アカウントをレプリケートするには、複数の設定ファイルを使います。以下にAzure Data Lake Storage をSQLite にレプリケートする設定例を示します。

Windows

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <CDataSync> <DatabaseType>SQLite</DatabaseType> <DatabaseProvider>System.Data.SQLite</DatabaseProvider> <ConnectionString>Schema=ADLSGen2;Account=myAccount;FileSystem=myFileSystem;AccessKey=myAccessKey;</ConnectionString> <ReplicateAll>False</ReplicateAll> <NotificationUserName></NotificationUserName> <DatabaseConnectionString>Data Source=C:\my.db</DatabaseConnectionString> <TaskSchedulerStartTime>09:51</TaskSchedulerStartTime> <TaskSchedulerInterval>Never</TaskSchedulerInterval> </CDataSync>

Java

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <CDataSync> <DatabaseType>SQLite</DatabaseType> <DatabaseProvider>org.sqlite.JDBC</DatabaseProvider> <ConnectionString>Schema=ADLSGen2;Account=myAccount;FileSystem=myFileSystem;AccessKey=myAccessKey;</ConnectionString> <ReplicateAll>False</ReplicateAll> <NotificationUserName></NotificationUserName> <DatabaseConnectionString>Data Source=C:\my.db</DatabaseConnectionString> </CDataSync>

Azure DataLakeStorage 接続プロパティの取得・設定方法

Azure DataLakeStorage Gen 1 への接続

Gen 1 DataLakeStorage アカウントに接続するには、はじめに以下のプロパティを設定します。

  • SchemaADLSGen1 を指定。
  • Account:アカウント名に設定。
  • AzureTenant:テナントId に設定。Azure Portal 内のAzure Data Lake プロパティから取得できます。
  • Directory:(オプション)複製したファイルを格納するためのパスを設定。指定しない場合は、ルートディレクトリが使用されます。

Azure DataLakeStorage Gen 1 への認証

Gen 1 は、認証方法としてAzure Active Directory OAuth(AzureAD)およびマネージドサービスID(AzureMSI)をサポートしています。認証方法は、ヘルプドキュメントの「Azure DataLakeStorage Gen 1 への認証」セクションを参照してください。

Azure DataLakeStorage Gen 2 への接続

Gen 2 DataLakeStorage アカウントに接続するには、はじめに以下のプロパティを設定します。

  • SchemaADLSGen2 に設定。
  • Account:ストレージアカウント名に設定。
  • FileSystem:このアカウントで使用するファイルシステム名に設定。例えば、Azure Blob コンテナ名など。
  • Directory:(オプション)複製したファイルを格納するためのパスを設定。指定しない場合は、ルートディレクトリが使用されます。

Azure DataLakeStorage Gen 2 への認証

Gen 2は、認証方法としてアクセスキー、共有アクセス署名(SAS)、Azure Active Directory OAuth(AzureAD)、マネージドサービスID(AzureMSI)など多様な方法をサポートしています。AzureAD、AzureMSI での認証方法は、ヘルプドキュメントの「Azure DataLakeStorage Gen 2 への認証」セクションを参照してください。

アクセスキーを使用した認証

アクセスキーを使用して接続するには、AccessKey プロパティを取得したアクセスキーの値に、AuthScheme を「AccessKey」に設定します。

Azure ポータルからADLS Gen2 ストレージアカウントのアクセスキーを取得できます。

  1. Azure ポータルのADLS Gen2 ストレージアカウントにアクセスします。
  2. 設定で「アクセスキー」を選択します。
  3. 利用可能なアクセスキーの1つの値を「AccessKey」接続プロパティにコピーします。

共有アクセス署名(SAS)

共有アクセス署名を使用して接続するには、SharedAccessSignature プロパティを接続先リソースの有効な署名に設定して、AuthScheme を「SAS」に設定します。 共有アクセス署名は、Azure Storage Explorer などのツールで生成できます。

各Azure Data Lake Storage インスタンスにクエリを設定

Sync を使うと標準SQL でレプリケーションを制御できます。REPLICATE ステートメントはハイレベルなコマンドで、データベースにテーブルをキャッシュして維持します。Azure Data Lake Storage API がサポートするあらゆるSELECT クエリを定義できます。下記のステートメントは、Azure Data Lake Storage データ のテーブルをキャッシュしてインクリメンタルに更新します。

REPLICATE Resources;

特定のデータベースを更新するために使用するレプリケーションクエリを含むファイルを指定することができます。レプリケーションステートメントはセミコロンで区切ります。次のオプションは、複数のAzure Data Lake Storage アカウントを同じデータベースにレプリケートする場合に便利です。

REPLICATE SELECT ステートメントでは、異なるテーブルのプレフィックスを使用できます。

REPLICATE PROD_Resources SELECT * FROM Resources

異なるスキーマを使用することもできます。

REPLICATE PROD.Resources SELECT * FROM Resources

Sync の実行

接続文字列およびレプリケーションクエリの設定が完了したら、次のコマンドラインオプションを使ってSync を実行できます。

Windows

ADLSSync.exe -g MyProductionADLSConfig.xml -f MyProductionADLSSync.sql

Java

java -Xbootclasspath/p:c:\sqlitejdbc.jar -jar ADLSSync.jar -g MyProductionADLSConfig.xml -f MyProductionADLSSync.sql

関連コンテンツ

トライアル・お問い合わせ

30日間無償トライアルで、CData のリアルタイムデータ連携をフルにお試しいただけます。記事や製品についてのご質問があればお気軽にお問い合わせください。