Apache Spark でDynamics CRM のデータをSQL で操作する方法

CData JDBC ドライバーを使用して、Apache Spark でDynamics CRM にデータ連携。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2023-09-04

この記事で実現できるDynamics CRM 連携のシナリオ

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

Apache Spark は大規模データ処理のための高速エンジンです。CData JDBC Driver for DynamicsCRM と組み合わせると、Spark はリアルタイムでDynamics CRM のデータに連携して処理ができます。本記事では、Spark シェルに接続してDynamics CRM をクエリする方法について解説します。

CData JDBC Driver は、最適化されたデータ処理がドライバーに組み込まれているため、リアルタイムDynamics CRM と対話するための高いパフォーマンスを提供します。Dynamics CRM に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計など、サポートされているSQL操作を直接Dynamics CRM にプッシュし、組込みSQL エンジンを使用してサポートされていない操作(SQL 関数やJOIN 操作)をクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブデータ型を使用してDynamics CRM を操作して分析できます。

CData JDBC Driver for DynamicsCRM をインストール

まずは、本記事右側のサイドバーからDynamicsCRM JDBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

Spark Shell を起動してDynamics CRM のデータに接続

  1. ターミナルを開き、Spark shell でCData JDBC Driver for DynamicsCRM JAR file をjars パラメータに設定します: $ spark-shell --jars /CData/CData JDBC Driver for DynamicsCRM/lib/cdata.jdbc.dynamicscrm.jar
  2. Shell でJDBC URL を使ってDynamics CRM に接続し、SQL Context load() function でテーブルを読み込みます。

    Dynamics CRM 接続プロパティの取得・設定方法

    Dynamics CRM では、インスタンスごとに接続文字列の設定が必要です。 Authentication セクションでは、有効なDynamics CRM のUser、Password の入力、およびDynamics CRM Server Organization root のURL を設定します。さらに、CRMVersion プロパティに、'CRM2011+' もしくは'CRMOnline' を設定します。IFD コンフィグレーションもサポートされていますので、InternetFacingDeployment をTRUE に設定してください。

    また、Security Token Service(STS)、もしくはAD FS エンドポイントをSTSURL プロパティに設定することもできます。 この値はGetSTSUrl ストアドプロシージャで取得できます。 Office 365 ユーザーはデフォルトSTS URL にCRMVersion の設定だけで接続することができます。

    組み込みの接続文字列デザイナー

    JDBC 接続文字列URL の作成には、Dynamics CRM JDBC Driver にビルトインされたデザイナを使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインでJAR ファイルを実行するとデザイナが開きます。

    java -jar cdata.jdbc.dynamicscrm.jar

    接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

    scala> val dynamicscrm_df = spark.sqlContext.read.format("jdbc").option("url", "jdbc:dynamicscrm:User=myuseraccount;Password=mypassword;URL=https://myOrg.crm.dynamics.com/;CRM Version=CRM Online;").option("dbtable","Account").option("driver","cdata.jdbc.dynamicscrm.DynamicsCRMDriver").load()
  3. 接続が完了し、データがロードされたら、テーブルスキーマが表示されます。
  4. Dynamics CRM をテンポラリーテーブルとして登録します:

    scala> dynamicscrm_df.registerTable("account")
  5. データに対して、次のようなカスタムSQL クエリを実行します。

    scala> dynamicscrm_df.sqlContext.sql("SELECT FirstName, NumberOfEmployees FROM Account WHERE FirstName = Bob").collect.foreach(println)

    コンソールで、次のようなDynamics CRM のデータを取得できました!これでDynamics CRM との連携は完了です。

    Dynamics CRM をApache Spark から取得

CData JDBC Driver for DynamicsCRM をApache Spark で使って、Dynamics CRM に対して、複雑かつハイパフォーマンスなクエリを実行できます。30日の無償評価版 をダウンロードしてぜひお試しください。

Apache Spark の設定

関連コンテンツ

トライアル・お問い合わせ

30日間無償トライアルで、CData のリアルタイムデータ連携をフルにお試しいただけます。記事や製品についてのご質問があればお気軽にお問い合わせください。