OSS のETL/ELT ツールEmbulk のJDBC Plugin を使って、MYOB AccountRight データを簡単にDM に同期する方法。
Embulk は、大量のデータをDB、クラウドデータストア、DWH にロードできるオープンソースETL ツールです。近頃のトレンドでは、1社で複数のオンプレアプリやSaaS を使っており、データ分析にはETL/ELT ツールを使ってデータを丸ごとDB/DWH にロードしてから、分析やビジュアライズをすることが主流になっています。Embulk には、いろいろなプラグインがあり、多様なInput とOutput 処理をサポートしています。この記事では、Embulk のJDBC Input Plugin と CData Drivers for MYOB AccountRight を使って、MYOB AccountRight のデータを簡単にDB にロードします。この例ではロード先のDB にはMySQL を使います。

※製品について詳しい情報をご希望の方は以下からお進みください。
- MYOB AccountRight にほかのBI、ETL、開発ツールから接続したい:MYOB AccountRight データ連携ガイドおよびチュートリアルのリストへ
- MYOB AccountRight Drivers について詳細を知りたい:ドライバー詳細情報ページへ
- ほかのデータソースに連携したい:CData Drivers 一覧へ
- ドライバーの30日の無償トライアル版を使いたい:トライアル版ダウンロードページへ
- 製品の利用やライセンスについて相談したい:sales@cdata.co.jp までメールにてご相談ください。
Embulk でCData JDBC Driver for MYOB AccountRight データをロード
- CData JDBC Driver for MYOB AccountRight をEmbulk と同じマシンにインストールします。
-
以下のパスにJDBC Driver がインストールされます。後ほどこのパスを使います。
C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for MYOB AccountRight 2019J\lib\cdata.jdbc.myob.jar
- 次に、EmbulkとCData JDBC Driverをつなぎこむための、JDBC Input Plugin をインストールします。
https://github.com/embulk/embulk-input-jdbc/tree/master/embulk-input-jdbc - 今回はロード先DB としてMySQL を使います。ほかにもSQL Server、PostgreSQL、Google BigQuery などを使うことも可能です。
https://github.com/embulk/embulk-output-jdbc/tree/master/embulk-output-mysqlembulk gem install embulk-output-mysql
- config ファイルを作成し、MYOB AccountRight -> MySQL のジョブを作成します。myob-mysql.yml というファイル名で作成しました。
embulk gem install embulk-input-jdbc
in:
type: jdbc
driver_path: C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for MYOB AccountRight 2019J\lib\cdata.jdbc.myob.jar
driver_class: cdata.jdbc.myob.MYOBDriver
url: jdbc:myob:OAuthClientId=YourClientId; OAuthClientSecret=YourClientSecret; CompanyFileId=yourCompanyFileId; CallbackURL=http://localhost:33333; User=companyFileUser; Password=companyFilePassword; InitiateOAuth=REFRESH
table: "Accounts"
out:
type: mysql
host: localhost
database: DatabaseName
user: UserId
password: UserPassword
table: "Accounts"
mode: insert
これらのプロパティは会社のファイルに接続するときに必要です(クラウドインスタンスおよびオンプレミスインスタンスの両方)。
- User:会社のファイルに紐づいているユーザー名。
- Password:会社のファイルに紐づいているパスワード。
- CompanyFileId:会社ファイルのID。指定しない場合は、最初に返された会社ファイルのID が使用されます。CompanyFiles ビュー をクエリしてこれを見ることができます:
SELECT Id FROM CompanyFiles
オンプレミスインスタンスへの接続:
InitiateOAuth:OFF に設定。オンプレミスインスタンスに接続する場合は、上記に加えて、次の接続プロパティを設定する必要があります。
- Url: MYOB インスタンスのURL。
クラウドインスタンスへの接続:
MYOB のクラウドインスタンスに接続するには、OAuth アプリを作成する必要があります。このプロセスの詳細は、カスタムOAuth アプリの作成 にあります。
embulk run myob-mysql.yml
クエリ条件でフィルタリングしたデータのロード
ちなみに、上記の例ではテーブル名を直接指定しましたが、以下のようにSQL Queryを書いてもいいです。 Where句で作成日や修正日を指定すれば、最新のデータだけを対象にすることも可能です。
in:
type: jdbc
driver_path: C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for MYOB AccountRight 2019J\lib\cdata.jdbc.myob.jar
driver_class: cdata.jdbc.myob.MYOBDriver
url: jdbc:myob:OAuthClientId=YourClientId; OAuthClientSecret=YourClientSecret; CompanyFileId=yourCompanyFileId; CallbackURL=http://localhost:33333; User=companyFileUser; Password=companyFilePassword; InitiateOAuth=REFRESH
query: "SELECT Id, Name FROM Accounts WHERE [RecordId] = 1"
out:
type: mysql
host: localhost
database: DatabaseName
user: UserId
password: UserPassword
table: "Accounts"
mode: insert
CData JDBC Driver for MYOB AccountRight をEmbulk で使うことで、MYOB AccountRight コネクタとして機能し、簡単にデータを取得して同期することができました。ぜひ、30日の無償評価版 をお試しください。