FineReport にSAP Netweaver Gateway のデータを連携してビジュアライズ・レポートを作成
SAP Netweaver Gateway を帳票ツールのFineReport からデータソースとして設定する方法。
桑島義行
テクニカルディレクター
最終更新日:2022-11-02
CData
こんにちは!テクニカルディレクターの桑島です。
CData JDBC Driver for SAPGateway は、JDBC 標準に準拠しており、BI ツールからIDE まで幅広いアプリケーションでSAP Netweaver Gateway へのデータ連携を提供します。FineReport は中国BI ベンダー最大手の帆軟軟件(ファンランソフトウェア)が開発&販売する帳票とBIダッシュボード開発プラットフォームです。
この記事では、帳票ツールのFineReport からSAP Netweaver Gateway] に連携する方法を説明します。
SAP Netweaver Gateway のデータのJDBC データソースを作成
下記の手順に従って、FineReport からSAP Netweaver Gateway にデータベース接続として繋ぎます。
- FineReport の「\FineReport_10.0\webapps\webroot\WEB-INF\lib」ディレクトリにCData JDBC ドライバインストールディレクトリの「lib」サブフォルダ内のcdata.jdbc.sapgateway.jar ファイルをコピーして配置します。製品版の場合には.lic ファイルも同様に配置します。
- FineReport の帳票デザイナーを起動します。[サーバ]タブから[データ接続定義]をクリックし、[JDBC]を選択します。
開いたデータ接続定義ウィンドウで接続を確立します。
- データベース:Other
- JDBC ドライバ:cdata.jdbc.sapgateway.SAPGatewayDriver
-
URL: jdbc:sapgateway: に続けてセミコロン区切りで接続プロパティを入力します。
一般的なJDBC URL は次の通りです:
jdbc:sapgateway:User=user;Password=password;URL=https://sapes5.sapdevcenter.com/sap/opu/odata/IWBEP/GWSAMPLE_BASIC/;
- [接続プール属性]をクリックして、[接続の貸出前に接続有効性を検証]の属性項目を[なし]に変更します。
データ接続定義ウィンドウ上部の[接続テスト]をクリックします。これでSAP Netweaver Gateway のデータへの接続が確立され、FineReport 上で仮想RDB としてデータを連携利用することができるようになりました。
SAP Netweaver Gateway のデータを実際にデザイナで抽出(Select)してレポートで使ってみる
- 左下ペインの+印をクリックし、[データベースクエリ]を選択します。データベースクエリウィンドウが開きます。
- 左上のドロップダウンリストで先ほど作成したJDBC 接続を選択します。
- 左ペインにSAP Netweaver Gateway のエンドポイントがそれぞれテーブルとして表示されます。
- SAP Netweaver Gateway のデータの表示されているテーブルから抽出するテーブル・カラムを指定してSelect 文を書きます。
- プレビューをクリックするとデータがテーブル状で取得され、表示されます。
- 作成したデータセットを利用してダッシュボードを作成していきます。
このようにSAP Netweaver Gateway 内のデータをAPI を書くことなくFineReport上で連携利用することができるようになります。
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