Jaspersoft Studio からZendesk のデータに接続する方法

Jaspersoft Studio でリアルタイムZendesk のデータを基に帳票を作成。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-06-07

この記事で実現できるZendesk 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。



この記事では、CData JDBC Driver for Zendesk を使ってZendesk の連携機能を持つJaspersoft Studio の基本的な帳票をテーブルやチャートで作成する方法を説明します。レポートを実行するたびに、チャートおよびテーブルはリアルタイムデータを表示します。JasperSoft のウィザードを使って、レポートエレメントを埋めるSQL クエリをいくつかビルドします。ドライバーは、リレーショナルデータベースへのデータのコピー処理をスキップする間、標準SQL を利用可能にします。代わりに、クエリは基になるZendesk API に直接実行されます。

JDBC データソースとしてZendesk のデータに接続

Jaspersoft Studio で、[Data Adapter]ウィザードを使ってJDBC データソースに接続できます。下記の手順に従って、プロジェクトからZendesk に接続します。Zendesk のデータアダプターをワークスペースに追加します。

  1. [Repository Explorer]で[Data Apters]ノードを右クリックし、[Create Data Adapter]をクリックします。
  2. [Database JDBC Connection]を選択します。
  3. ユーザーフレンドリーなドライバー名を入力します。
  4. [Driver Classpath]タブで[Add]をクリックします。ダイアログが表示されたら、インストールディレクトリの[lib]サブフォルダにナビゲートします。ドライバーのJAR を選択します。
  5. [Database Location]タブでは、以下の情報が必要です:
    • JDBC Driver:JDBC driver のクラス名cdata.jdbc.zendesk.ZendeskDriver を入力。
    • JDBC URL:JDBC URL に必要な接続プロパティを入力。接続プロパティは、セミコロン区切りでname-value ペアを入力する必要があります。Zendesk の一般的なJDBC URL は次のとおりです:

      jdbc:zendesk:URL=https://subdomain.zendesk.com;[email protected];Password=test123;

      Zendesk 接続プロパティの取得・設定方法

      Zendesk に接続するには、https://{subdomain}.zendesk.com の形式でURL(Zendesk Support URL)を設定します。接続後、次のセクションの説明に従ってユーザー認証を行います。

      また、TicketMetrics テーブルのアーカイブデータを扱うユーザーは、UseIncrementalAPI プロパティをTrue に設定する必要があります。

      Zendesk への認証

      Zendesk は、Zendesk インスタンスの設定に応じて、3種類の認証をサポートします。API トークン認証、OAuth 認証、Basic 認証(レガシー)です。

      API トークン認証

      API トークン認証を使用する場合は、E メールアドレスとApiToken を指定します。 AuthSchemeAPIToken に、User をE メールアドレスに設定し、Zendesk Support の管理画面で以下の設定を行います。

      1. Token アクセスを有効にします。
      2. Admin -> Channels-> API で、API トークンを管理します。一度にアクティブにできるトークンは1つだけです。トークンを削除すると、そのトークンは永久に無効化されます。
      最後に、APIToken をアクティブなAPI トークンに設定します。

      その他の認証方法についてはヘルプドキュメントを参照してください。

A data adapter configured to use the JDBC Driver. (Salesforce is shown.)

Zendesk データ で帳票を作成

Zendesk のデータアダプターを作成したら、Zendesk のデータをJasperReports に追加できます。このセクションでは同梱されているテンプレートの一つをZendesk のデータに連携させる方法について説明します。

  1. [File]>[New Jasper Report]をクリックします。テンプレートを選択し、親プロジェクトを選択して、帳票に名前を入力します。
  2. [Data Adapter]ウィザードで、先のセクションで作成したデータアダプターを選択します。
  3. [Diagram]タブでは、クエリを視覚的にビルドできます:テーブルをボックスにドラッグしお好みのカラムをクリックします。カスタムクエリも入力可能です。例: SELECT * FROM Tickets The SQL query to be used to pull data into the report. (Salesforce is shown.)
  4. データセットに含めたいフィールドを選択します。

[Preview]タブでは、最新のZendesk を使ったものと同じ帳票を見ることができます。

A JasperReport template populated with live data. (Salesforce is shown.)

チャートを追加

下記の手順に従って、Zendesk のチャートを既存の帳票に追加します。棒グラフを、先のセクションで作成した帳票テンプレートの最後に追加します。

  1. [Design]タブをクリックします。
  2. [Outline]ビューで、帳票のルートノードを右クリックし[Create Dataset]をクリックします。
  3. データセット名を入力し、オプションをクリックして接続またはデータソースから新しいデータセットを作成します。
  4. [Data Adapter]メニューで、最初のセクションで作成した[Data Adapter]を選択します。
  5. 次のクエリを入力します:

    SELECT Id, Subject FROM Tickets The SQL query to be used to fill the chart. (Salesforce is shown.)
  6. データセットに必要なフィールドを選択します。この例ではすべてのフィールドを使います。
  7. カラムでグループ化する手順はスキップします。Zendesk API はGROUP BY のステートメントをサポートしていません。

データセットを追加したら、下記の手順に従ってチャートを作成します。

  1. [Outline]ビューの[Summary]ノードをクリックします。[Properties]ビューで高さを400ピクセルに設定します。サマリーバンドが帳票の最後にプリントされます。
  2. チャートを[Palette]からsummary にドラッグします。Chart ウィザードが表示されます。
  3. チャートの種類を選択します。この例では棒グラフを使います。
  4. [Dataset]メニューで、チャート用に作成したデータセットを選択します。
  5. [Dataset]タブで、オプションを選択してマスター帳票と同じ接続を使用します。Chart ウィザードは接続パラメータを入力し、メニューセレクションを[Use Another Connection]に変更します。
  6. [Series]メニューの隣にあるボタンをクリックし、デフォルトシリーズを削除します。[Add]をクリックします。
  7. [Expression Editor]が表示されたら、カラムをダブルクリックして各カラム値に新しいシリーズを作成します。例:Id。シリーズをId に設定した場合、Id ごとに新しい棒グラフが作成されます。 The column selected as the Series for the chart.
  8. [Value]ボックスの隣にあるボタンをクリックし、チャートのmeasures 用に[Expression Editor]を開きます。カラムをダブルクリックしてy 軸に追加します。例:Subject。
  9. [Label]ボックスの隣にあるボタンをクリックし、チャートのdimensions 用に[Expression Editor]を開きます。カラムをダブルクリックしてx 軸に追加します。例:Id。
  10. この例ではカテゴリを使用しないため、[Category]ボックスに空の文字列 "" を入力します。 Columns selected for the axes of the chart.

チャートを作成したら基本的なフォーマットを行い、サブレポートをレポートに未使用スペースなくシームレスに追加できるようにします。

  1. チャートを右クリックして[Size to Container]>[Fit Both]をクリックします。
  2. メインレポートでサブレポートを右クリックして[Size to Container]>[Fit Both]をクリックします。

プレビューする前に帳票への変更を保存します。チャートが帳票の最後のページに表示されます。

The finished report's last page, displaying the chart. (Salesforce is shown.)

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