Zendesk にデータ連携するダッシュボードをTableau Server にパブリッシュする方法

CData Tableau Connector をTableau Server から使用してZendesk のデータをノーコードでビジュアライズで使う方法。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-09-21

この記事で実現できるZendesk 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Tableau といえば、直感的に使えるUI と高度なデータ分析・ダッシュボード構築機能を備えた人気のBI ツールですね。Tableau Server を利用することで、Tableau Desktop で作成したダッシュボードを社内で広く共有できます。そしてTableau にCData Tableau Connector for Zendesk を組み合わせて使えば、Tableau Server からシームレスにZendesk のデータを連携利用することができるようになります。この記事では、Tableau Server でZendesk のデータに接続してシンプルなチャートを作る方法と、Tableau Desktop でZendesk のデータソースをパブリッシュする方法の二つを説明します。

CData Tableau Connectors とは?

CData Tableau Connectors は、以下のような特徴を持った製品です。

  1. Zendesk をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
  2. Tableau でリアルタイムZendesk のデータへのハイスピードなデータアクセス
  3. ノーコードでの手軽な接続設定

CData Tableau Connectors では、1.データソースとしてZendesk の接続を設定、2.Tableau 側でコネクタとの接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData Tableau Connectors の日本語版は、Tableau 2020.4 以降のバージョンで使用可能です。それより前のTableau バージョンではCData ODBC Driver for Zendesk もしくは、CData JDBC Driver for Zendesk を使ってZendesk に接続することができます。2020.4 より前のTableau Cloud からZendesk に接続するには、CData Connect を使って連携できます。

Tableau Server にZendesk Connector をインストール

まずは、Tableau Server をホストしているマシンにCData Tableau Connector をインストールします。本記事右側のサイドバーからZendesk Tableau Connectors の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

  1. Tableau Desktop がインストールされていない環境の場合、インストール中に「This setup could not copy important connector files to ...」というダイアログが表示されます。サーバーマシン上で、cdata.zendesk.tacocdata.tableau.zendesk.lic ファイルを、インストールディレクトリ(C:\Program Files\CData\CData Tableau Connector for Zendesk\lib\)からコピーします。
  2. コピーしたファイルをTableau Server Connectors のフォルダに貼り付けて「サインイン」をクリックして接続します。
    C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\vizqlserver\Connectors
  3. ファイルをコピーしたら、後のダイアログはOK ボタンをクリックしてインストールを完了します。
  4. Tableau Server を再起動します。

Tableau Server にブラウザからZendesk のデータをビジュアライズ

Tableau Server にブラウザからアクセスして、ブラウザからZendesk のデータに連携する設定を行い、Zendesk のダッシュボードを作成することができます。

Tableau Server でのZendesk のデータへの接続

  1. Tableau Server サイトにブラウザでアクセスします。
  2. 「Create」 -> 「Workbook」でワークブックを作成します。「Connect to Data」ダイアログでConnectors タブを開きます。コネクタ一覧内の「Zendesk by CData」を選択します。
  3. 接続プロパティを設定して「SignIn」をクリックして接続を確立します。

Zendesk 接続プロパティの取得・設定方法

Zendesk に接続するには、https://{subdomain}.zendesk.com の形式でURL(Zendesk Support URL)を設定します。接続後、次のセクションの説明に従ってユーザー認証を行います。

また、TicketMetrics テーブルのアーカイブデータを扱うユーザーは、UseIncrementalAPI プロパティをTrue に設定する必要があります。

Zendesk への認証

Zendesk は、Zendesk インスタンスの設定に応じて、3種類の認証をサポートします。API トークン認証、OAuth 認証、Basic 認証(レガシー)です。

API トークン認証

API トークン認証を使用する場合は、E メールアドレスとApiToken を指定します。 AuthSchemeAPIToken に、User をE メールアドレスに設定し、Zendesk Support の管理画面で以下の設定を行います。

  1. Token アクセスを有効にします。
  2. Admin -> Channels-> API で、API トークンを管理します。一度にアクティブにできるトークンは1つだけです。トークンを削除すると、そのトークンは永久に無効化されます。
最後に、APIToken をアクティブなAPI トークンに設定します。

その他の認証方法についてはヘルプドキュメントを参照してください。

Connection String での設定の場合には、スタートメニューのConnection Builder をクリック、もしくはインストールディレクトリのlib フォルダの.jar ファイルをダブルクリックしてConnection Builder を開き、プロパティを設定をすることでConnection String を取得することができます。「接続テスト」をクリックして、接続を確認します。Builder の「接続文字列」に表示された文字列をコピーしてTableau の接続画面のConnection String に貼り付けて「SignIN」をクリックして接続します。

コネクタの接続を設定

接続したZendesk のデータのビジュアライズをブラウザから作成

  1. 「Database」のプルダウンメニューが表示された場合にはCData もしくは表示されたデータベース名で使用するものを選択します。
  2. 「Schema」のプルダウンメニューが表示された場合にはZendesk もしくは表示されたスキーマ名を選択します。
  3. 左ペインの「Table」にZendesk で使用可能なテーブルが表示されます。ビジュアライズで使うテーブルをデータセット作成エリアにドラッグ&ドロップします。複数のテーブルを選択してドロップすることが可能です。複数のテーブルを選択して、リレーションを設定することが可能です。
  4. 右上の接続モード選択で、「ライブ」もしくは「抽出」を選択します。
  5. 「今すぐ更新」もしくは「自動更新」 をクリックします。「今すぐ更新」では、はじめの10,000行を取得します。取得する行数は個別に行ボックスで設定可能です。「自動更新」ではプレビューエリアのデータが自動的に更新されます。
  6. 「ワークシート」タブをクリックします。選択したデータのカラムがデータ型によりディメンションかメジャーとしてリスト表示されています。CData Tableau Connector は、自動的にデータ型を検出してくれるので、このようにすぐにデータをビジュアライズで使うことができます。
  7. 「ディメンション」 もしくは 「メジャー」「列」 もしくは 「行」 にドラッグ&ドロップします。
  8. 「表示形式」 タブから、お好みのグラフタイプを選択します。Tableau がデータを選択したグラフタイプで表示します。

Tableau Desktop からZendesk のデータソースをTableau Server にパブリッシュ

Tableau Desktop 側にも同じCData Tableau Connectors 製品をインストール済の場合は、Tableau Desktop で作成したデータソースをTableau Server にパブリッシュして利用することが可能です。Tableau Desktop への CData Tableau Connectors製品のインストール手順はこちら を参照してください。

まずは、Tableau Desktop でZendesk Connector でZendesk のデータをデータソースとして設定します。

  1. 「接続」ペインから「Tableau Server」をクリックします。
  2. Tableau Server のURL をセットして、接続ボタンをクリックするとサインインダイアログが表示されるのでTableau Server にサインインします。
  3. Tableau Desktop のメニューで「サーバー」->「データソースのパブリッシュ」-> からパブリッシュするデータソース名をクリックします。
  4. Tableau Server にデータソースをパブリッシュするダイアログが表示されます。プロジェクトを選択して「パブリッシュ」をクリックします。
  5. Publish the Data Source to Tableau Server
  6. ブラウザが起動してTableau Server のパブリッシュしたデータソースが表示されます。Connections タブ内のDataSource 右下の「...」をクリックして「Edit Connection...」を開きます。
  7. パスワードをコネクションに埋め込むために、Password を「Embedded password in conneciton」に変更してパスワードをセット、Test Connection で接続を確認してSave します。
  8. これで、New > Workbook using this datasource から本データソースを利用したワークブックが作成できるようになります。
  9. 可視化を作成します。
Visualizing live Zendesk データ in Tableau Server

Zendesk からTableau Server へのデータ連携には、ぜひCData Tableau Connectors をご利用ください

このようにCData Tableau Connectors と併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをTableau Server からコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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