CData Box Driver でサービスアカウント認証を利用する方法

by 菅原和義 | 2023年06月26日

 

こんにちは。Product Specialist の菅原です。

本記事ではCData 製品でサポートしているBox の認証方法の1つ、サービスアカウントを使用してBox へ接続する手順を紹介します。

本記事の手順でCData 製品のBox Driver やCSV Driver 、Excel Driver を使用してBox へ接続できますので、参考にしてください。
今回はODBC Box Driver を使用していきます。

Box ODBC Driver - CData Software Japan

 

Box カスタムOAuth アプリ作成

ヘルプドキュメントの「カスタムOAuth アプリの作成」>「サービスアカウント用のOAuth アプリの作成」の手順に沿って作成していきます。

CData ODBC Driver for Box - カスタムOAuth アプリの作成

 

1. Box 開発者ダッシュボード にログインして「Create New App」をクリックします。

https://app.box.com/developers/console

 

 

2. アプリの種類を選択します。今回は「Custom App」を選択します。

 

 

3. 「App Name」を入力して、「Purpose」を選択して、「Next」をクリックします。

 

 

4. サービスアカウントなので「Sever Authentication(with JWT)」を選択して、「Create App」をクリックします。

 

 

5. アプリが作成できたら「Client ID」、「Client Secret」をメモしておきます。

 

 

6. 「App Access Level」を選択します。

 

 

7. RSA キーペアを作成していきます。

 

まずは秘密キーを作成するため、下記のOpenSSL コマンドを実行します。

openssl genrsa -aes128 -out private_key.pem 2048

 

8. 公開キーを作成するため、下記のOpenSSL コマンドを実行します。

 

openssl rsa -pubout -in private_key.pem -out public_key.pem

 

9. 8で作成した公開キー「public_key.pem」をテキストエディタ等で開いてコピーします。

 

 

10. コピーした公開キーをBox に登録します。

 

「Add a Public Key」をクリックします。

 

11. 9でコピーした公開キーを貼り付けて、「Verify and Save」をクリックします。

 

 

12. 「Public Key ID」をメモしておきます。

 

 

13. 「Authorization」タブの「Review and Submit」をクリックします。

 

 

[Subumit]をクリックすると作成したアプリの承認申請がメールされるので、メールを確認して承認します。

 

14. 「Enterprise ID」をメモしておきます。

 

 

 

 サービスアカウントへBox の各ファイルを共有

「Service Account ID」に表示されているメールアドレスをメモしておきます。

 

Box で「Share」をクリックします。

 

 

「Service Account ID」に表示されていたメールアドレスを設定して「Send」をクリックします。

  

  

 これでファイルを共有することができました。

 

 DSN 構成画面の設定

それではDSN 構成画面の設定を行います。

Box でメモした各値をそれぞれのプロパティに設定します。

 

  • AuthScheme:「OAuthJWT」
  • OAuthClientId:「メモしたClient ID」
  • OAuthClientSecret:「メモしたClient Secret」
  • OAuthJWTCert:「7で作成したprivate_key.pemのフルパス」
  • OAuthJWTCertType:「PEMKEY_FILE」
  • OAuthJWTCertPassword:「pemファイル作成時のパスワード」
  • OAuthJWTCertSubject:「*」
  • OAuthJWTSubject:「メモしたEnterprise ID」
  • OAuthJWTSubjectType:「enterprise」
  • OAuthJWTPublicKeyId:「メモしたPublic Key ID」

  

詳しくは下記ヘルプドキュメントの「サービスアカウント」を参照ください。 

CData ODBC Driver for Box - Windows DSN の構成

 

「接続テスト」をクリックして、Box に接続できるか確認します。

 

 

下記はA5 Mk-2 で実際にデータを取得した時の画像です。

 

おわりに

本記事ではCData 製品でサポートしているBox の認証方法の1つ、サービスアカウントを使用してBox へ接続する手順を紹介しました。

ぜひCData 製品でBox へ格納したExcel やCSV ファイルの操作等でご活用ください。

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