CAMCARD Business API のデータを PowerBIに取り込んで分析

by 杉本和也 | 2020年06月04日

こんにちは。CData Software Japan リードエンジニアの杉本です。

今日は CData ODBC REST Driver を使って、「CAMCARD Business」 のAPIで取得できる名刺データを元に Power BI で分析を行う方法を紹介したいと思います。

CAMCARD Business とは?

CAMCARD Business はクラウドベースの法人向け名刺管理ソリューションです。

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個人ユースの CAMCARDもありますが、Business版では商談管理やメール配信などの機能も利用できます。

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今回はこの CAMCARD Business で管理されている名刺データ、商談、タグの情報をAPIから取得します。

実現イメージ

今回は Microsoft PowerBI から CAMCARD Business API に接続する方法をご紹介します。

PowerBI は汎用のWebコネクタやPowerQueryを用いることで各種APIに接続が可能です。しかしながら、APIに関する知識の習得はもちろんのこと、ページネーション・認証・取得したデータのスキーマ対応をどのように対応するかといった課題が存在します。

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そこで、CData REST ベースの各種 Driverを用いて、このボトルネックを解決します。

まず、各ツールからはODBCインタフェースでSQL(Select文)をCData REST ODBC Driverに向けて発行してもらいます。そのリクエストを受け取った、CData ODBC REST Driverは、CAMCARD Business API のエンドポイントに対して、SQL文を解釈し、HTTPリクエスト形式に変換して、Getメソッドを発行します。

リクエスト後、Jsonフォーマットで返ってきたデータセットはCData REST ODBC DriverがODBCインタフェースのResultsetに変換してツールに返します。

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これにより、各種ツールからアドホックにSQLによるリクエストがあったタイミングで最新のデータを API から取得することが可能です。

なお、今回はPowerBIから接続としましたが、TableauやQlikなどからも同じように接続が可能です。

手順

それでは実際に PowerBI と CAMCARD Business API の接続方法を説明します。

PowerBI は以下URLから予めデスクトップ版をダウンロードしておいてください。

powerbi.microsoft.com

CAMCARD Business API のアクセストークンの取得

CAMCARD Business APIに接続するためには、予めAPI接続用のURLとAPP_SECRETの情報が必要です。

取得方法は CAMCARD Business サポートに連絡してみてください。

REST データ処理用 RSDファイルの作成

次に、CAMCARD Business API を CData 各種 REST DeiverがSQLとして解釈できるように設定ファイルを作成します。

以下のGitHubから保存してください。

https://github.com/sugimomoto/CData.REST.CAMCARDBUSINESS

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保存先フォルダは後ほど使用するので「C:\CData_REST\CamCard」といった書き込み可能な任意のフォルダに配置してください。

CData REST ODBC Driverのインストール

PowerBI と CAMCARD Business API を繋ぐために必要となるCData REST Driverをインストールします。

まず、以下のURLからCData REST ODBC Driverの30日間の評価版をダウンロードします。ダウンロードの際には、Emailの登録が必要となります。

https://www.cdata.com/jp/drivers/rest/download/odbc/

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ダウンロードしたsetup.exeファイルをBIツールがインストールされているマシンにインストールします。インストールウィザードに従い、EULAを確認した上でインストールを完了します。

※途中、ライセンスサーバーへのオンラインアクティベーションが行われるためネットワーク環境に接続されている必要があります。

インストールが完了すると、ODBCのDSN設定のウィンドウが立ち上がります。

以下の項目をセットし、保存します。

OtherにはCAMCARD Business API に接続するためのAPI URLとAPP_SECRETを指定します。

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以上で、CData REST Driverの準備は完了です。

PowerBI からの接続

それでは、PowerBIから CData REST ODBC Driverに接続します。

PowerBI デスクトップを立ち上げて「データを取得」をクリックし

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ODBC 接続を選択します。

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データソース名から先程ODBCで登録したDSNを選択し、Windows認証で接続します。

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すると、以下のようにテーブル化された CAMCARD Business APIテーブルが選択できるようになります。

なお、BusinessCardsが名刺情報を管理しているテーブルで、Notesは商談情報を管理しているテーブルです。

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以上で、Power BIにフラットな形で CAMCARD Businessのデータが取り込まれます。

CAMCARD Businessの各テーブルは「FileName」をキーとしてリレーションを設定することができます。

これにより、各顧客ごとの商談状況の分析などが実施できます。

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あとは Power BI の機能をフル活用して、CAMCARD Businessのデータを分析できます。

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おわりに

本記事では PowerBI をもとに解説しましたが、CData REST DriverではPowerBI以外のBIツールやアナリティクスツールの接続もサポートしています。

以下のURLで各ツールの接続リファレンスを公開していますので、普段使っているツールから是非試してみてください。

http://www.cdata.com/jp/drivers/rest/

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