CDataまるわかりシリーズ 第五弾 CData SQL Gateway - 仮想MySQL/SQLServerインスタンス!?

by 桑島義行 | 2019年12月15日

CData桑島です。本記事はCDataまるわかりシリーズの第五弾、そして、CData Software User Group Advent Calendar 2019 15日目の記事です。

CDataまるわかりシリーズ は以下の構成となっています。

  1. CDataが生まれた背景
  2. CDataの製品ライン
  3. CData Drivers - SaaSデータにSQLアクセス!?
  4. CData Sync - まるっとSaaSデータをDBに複製!?
  5. CData SQL Gateway - 仮想MySQL/SQLServerインスタンス!? (本記事)
  6. CData API Server - RDBやCSVファイルからWebAPIを生成!?

今回は、データアクセス方式をMySQL/SQLServerというメジャーなRDBインタフェースとするCData SQL Gateway、そして、それをサービスとして提供するCData Cloud Hub についてご紹介します。 f:id:kuwazzy:20191212190126p:plain

CData SQL Gateway とは

CData Gateway製品は、MySQL、または、SQLServerのSQLでデータアクセス出来る仮想DBインスタンスを起動するサーバー製品です。これによって、ODBCやJDBC、ADO.NETといった標準データアクセスインタフェースは持っていないがMySQLやSQLServerのインターフェスを持っているようなツールやアプリケーションからSaaSやNoSQLへ仮想MySQL/SQLServerのテーブル形式のデータとしてSQLでアクセスすることが可能となります。

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それでは、CData Gateway製品の特徴を掘り下げてみていきましょう。

対応データソース

対応データソースは、CData ODBC Drivers全てのデータソースで利用することが出来ます。

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MySQL・SQLServerのデータベースとしてアクセス

MySQLであればMySQLWorkBench、SQLServerであれば、SQLServerManagementStudioからリンクテーブルとして利用することが可能です。

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SQLServerではリンクサーバの機能を利用して、ローカルのSQLServerのテーブルと結合(JOIN)することが可能ですので、オンプレDB内の注文データとSaaS上のCRM/Marketingアプリケーションのデータを一つのビューとして参照することも出来るようになります。

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利用方法

SQL Gatewayの利用方法についてはこちらの記事をご覧ください。

https://www.cdata.com/jp/blog/2019-06-13-123316

利用シーン

SQL Gatewayの利用シーンは主に以下の2つです。第三弾でご紹介したCData Driver製品が利用できないケース、ODBC/JDBC/ADO.NETのデータアクセスインタフェースは持っていないアプリケーション・ツールからの利用もMySQL/SQLServerのインタフェースを持っている場合には利用できるようになります。

  • SQL Serverのリンクサーバーから既存のSQLServerのデータアクセス方式でSaaS/NoSQLデータにアクセス
  • ODBC/JDBC/ADO.NETのデータアクセスインタフェースは持っていないが、MySQL/SQLServerのデータアクセスインタフェースをもつアプリケーション・ツールからの利用

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CDataが提供するData as a Service - CData Cloud Hub

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2019/12現在、まだ日本側ではリリースしておらず、US本社からだけでの提供となるため、ちょっとだけのご紹介となりますが、CData CloudHubは、MySQL/SQLServerインターフェースのCDataがホスティングして提供するData as a Serviceです。

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本サービスの最大の強みは、エンドツーエンドが全てクラウドで完結するということです。CData Driverだとライブラリの提供であるため、一般的にはSaaS/PaaSとして提供されるツールやアプリケーションに配置することは出来ません(一部、Glueなどのツールはアップロードすることが可能ですが)。しかし、CData Cloud Hubはクラウドサービスでの提供となり、更にMySQL・SQLServer、さらにはODataというREST APIのプロトコルのインタフェースを提供します。そのため、以下のクラウドサービスとして提供されるBIやデータパイプライン系のツールからの利用が可能となります。

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まとめ

CData SQL Gateway製品のまとめです。CData SQL Gatewayと利用すれば、ODBCやJDBC、ADO.NETといったインタフェースは持っていないが、MySQLやSQLServerの接続インターフェスは持っているようなツールやアプリケーションからSaaSやNoSQLといった通常だとSQLでのデータアクセスが出来ないデータソースにも、仮想MySQL/SQLServerのテーブル形式のデータとしてSQLでアクセスすることが可能となります。また、SQLServerのリンクテーブルを利用すればローカルのSQLServerのテーブルとリンクテーブル経由で結合(JOIN)やSELECTしたデータをINSERTといったように異種間DBのクエリーが実行出来るのが魅力です。

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次にCData Cloud Hubについてのまとめです。CData Cloud Hubは、CDataが提供するクラウドサービスであるため、「データソース ・DaaS(CData Cloud Hub)・ツール」と全てをクラウド側で完結出来るのが魅力です。これによりこれまでCData Drivers製品のライブラリを自由に配置出来なかったクラウドサービスタイプのツールやアプリケーションから利用出来るようになります。

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次回

次回はいよいよラスト「第五弾 CData API Server - RDBやCSVファイルからWebAPIを生成!?」と題してお送りします。

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