SharePoint External Lists でAmazon DynamoDB のデータにアクセス

外部リストとして、Amazon DynamoDB をSharePoint ユーザーに提供します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2025-05-22

この記事で実現できるAmazon DynamoDB 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

本記事で紹介している手法は、2023年現在ご利用いただけなくなっております。SharePoint リストへの外部データの連携については、以下の記事の方法をご確認ください。

CData Arc を使ってSQL Server のデータをSharePoint Online のリストにノーコードで連携

CData API Server およびADO.NET Provider for AmazonDynamoDB (または他の250+ ADO.NET Providers) を組み合わせて利用することで、SharePoint でAmazon DynamoDB にアクセス および更新することができます。 この記事では、常に最新状態のAmazon DynamoDB を外部リクエストとして作成する方法を説明します。外部コンテンツタイプをテンプレートとして使用し、外部リストを作成します。外部コンテンツタイプは、モバイルおよびその他のオンラインアプリケーション用のリアルタイムデータストリーミングプロトコルであるOData を介した接続を可能にします。API Server は、Amazon DynamoDB フィードのOData プロデューサーです。

API Server を設定した後、Amazon DynamoDB に接続できる外部リストの作成方法は、以下の基本的な3つのステップによって構成されます。

  1. 外部コンテンツタイプの作成
  2. 外部コンテンツタイプをインポート
  3. 外部リストの作成

この記事は、以下のタスクを実行する方法についても説明します。

CData API Server とは?

CData API Server

CData API Server は、以下のような特徴を持ったAPI 開発ツールです。

  • あらゆるデータソースからAPI を生成:SQL Server、MySQL、Oracle、PostgreSQL、DB2 などのRDB、Excel、CSV、Google スプレッドシートなどCData の充実したコネクタライブラリを利用できます。
  • 主要なデータ形式に対応:OData、REST、JSON、CSV / TSV など、主要な形式に対応しています。
  • 一元管理でAPI を効率運用:単一の管理プラットフォーム上でAPI の更新、停止、共有が可能です。
  • ノーコードでシンプルな設定:GUI ベースのインターフェースを使用して、複雑なコーディングなしでAPI を作成・セキュアに公開できます。

詳しくは、こちらの製品資料をご確認ください。

API Server の設定

以下のリンクからAPI Server の無償トライアルをスタートしたら、セキュアなAmazon DynamoDB OData サービスを作成していきましょう。

CData API Server を使い始める

CData API Server は、オンプレミス型・AWS でのホスティングに対応しています。無償トライアルを提供していますので、自社のニーズにフィットするオプションを選択してお試しください。
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まずは製品の概要を知りたい、という方は5分でCData API Server を体験できる製品ツアーをご利用ください。
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デプロイ

API Server は内蔵のJetty サーバー上で動作します。Windows をお使いの場合は、スタンドアロンサーバーとして起動するか、IIS に組み込んで使用することが可能です。また、お使いのJava サーブレットコンテナにAPI Server のWAR ファイルを配置して実行することもできます。具体的なセットアップ方法については、こちらのヘルプドキュメントをご覧ください。

Amazon DynamoDB への接続

Salesforce Connect からAmazon DynamoDB のデータを操作するには、まずAmazon DynamoDB への接続を作成・設定します。

  1. API Server にログインして、「Connections」をクリック、さらに「接続を追加」をクリックします。 接続を追加
  2. 「接続を追加」をクリックして、データソースがAPI Server に事前にインストールされている場合は、一覧から「Amazon DynamoDB」を選択します。
  3. 事前にインストールされていない場合は、コネクタを追加していきます。コネクタ追加の手順は以下の記事にまとめてありますので、ご確認ください。
    CData コネクタの追加方法はこちら >>
  4. それでは、Amazon DynamoDB への接続設定を行っていきましょう! 接続設定
  5. DynamoDB 接続プロパティの取得・設定方法

    Amazon DynamoDB への接続には、AccessKey、SecretKey、オプションでDomain とRegion を設定します。 AWS サービスアカウントのセキュリティクレデンシャルページでAccessKey とSecretKey を取得できます。 Region は、DynamoDB にログインしている時の左上に表示されています。

  6. 接続情報の入力が完了したら、「保存およびテスト」をクリックします。

DynamoDB 接続プロパティの取得・設定方法

Amazon DynamoDB への接続には、AccessKey、SecretKey、オプションでDomain とRegion を設定します。 AWS サービスアカウントのセキュリティクレデンシャルページでAccessKey とSecretKey を取得できます。 Region は、DynamoDB にログインしている時の左上に表示されています。

API Server のユーザー設定

次に、API Server 経由でAmazon DynamoDB にアクセスするユーザーを作成します。「Users」ページでユーザーを追加・設定できます。やってみましょう。

  1. 「Users」ページで ユーザーを追加をクリックすると、「ユーザーを追加」ポップアップが開きます。
  2. 次に、「ロール」、「ユーザー名」、「権限」プロパティを設定し、「ユーザーを追加」をクリックします。
  3. その後、ユーザーの認証トークンが生成されます。各ユーザーの認証トークンとその他の情報は「Users」ページで確認できます。

Amazon DynamoDB 用のAPI エンドポイントの作成

ユーザーを作成したら、Amazon DynamoDB のデータ用のAPI エンドポイントを作成していきます。

  1. まず、「API」ページに移動し、 「 テーブルを追加」をクリックします。
  2. アクセスしたい接続を選択し、次へをクリックします。
  3. 接続を選択した状態で、各テーブルを選択して確認をクリックすることでエンドポイントを作成します。

OData のエンドポイントを取得

以上でAmazon DynamoDB への接続を設定してユーザーを作成し、API Server でAmazon DynamoDB データのAPI を追加しました。これで、OData 形式のAmazon DynamoDB データをREST API で利用できます。API Server の「API」ページから、API のエンドポイントを表示およびコピーできます。

DynamoDB 接続プロパティの取得・設定方法

Amazon DynamoDB への接続には、AccessKey、SecretKey、オプションでDomain とRegion を設定します。 AWS サービスアカウントのセキュリティクレデンシャルページでAccessKey とSecretKey を取得できます。 Region は、DynamoDB にログインしている時の左上に表示されています。

SharePoint はOData 3.0 データソースに対応しています。[Settings]->[Server]をクリックし、[デフォルトのOData バージョン]メニューで[OData 3.0]を選択してください。

外部コンテンツタイプを作成

外部コンテンツタイプとは、SharePoint アプリからAmazon DynamoDB へのコア接続を提供するスキーマです。任意のOData クエリのスキーマを作成できます。$sharepoint クエリ文字列パラメータを使用して、必要なオプションを渡すことができます。以下は、.ect ファイルでスキーマを返すリクエストの例です。

https://my-server:8032/api.rsc/Lead?$sharepoint=AuthMode:Passthrough&@authtoken=my-authtoken

簡単にするために、authtoken はクエリ文字列で渡され、.ect のリクエストを認証することに注意してください。これはデフォルトでは有効になっていないため、この方法を使用してAPI Server への認証を行う場合は、settings.cfg ファイルに次のようなエントリを追加する必要があります。

[Application] AllowAuthtokenInUrl = true

settings.cfg ファイルはデータディレクトリにあります。.NET エディションでは、データディレクトリはアプリケーションルートのapp_data サブフォルダにあります。Java エディションでは、データディレクトリの場所はオペレーティングシステムによって異なります。

  • Windows:C:\ProgramData\CData
  • Unix or Mac OS X: ~/cdata

外部コンテンツタイプをインポート

.ect を作成したら、以下のステップに従って、SharePoint Online またはオンプレミスのSharePoint インストールにインポートできます。

SharePoint 2013

SharePoint サーバーの全体管理ポータルに移動し、リンクをクリックしてサービスアプリケーションを管理します。 表示されるページで[Business Data Connectivity Service]をクリックします。メニューで[External Content Types]を選択し、[Import]をクリックします。[BDC Model]セクションで[Choose File]をクリックし、ダイアログで.ect ファイルを選択します。

SharePoint Online

SharePoint 管理センターで、クイック起動メニューから[BCS]をクリックし、[Manage BDC Models and External Content Types]をクリックします。表示されるページのメニューで[External Content Types]を選択し、[Import]をクリックします。[BDC Model]セクションで[Choose File]をクリックます。

外部リストを作成

Amazon DynamoDB へのアクセスと変更が可能なSharePoint アプリを作成できます。

  1. SharePoint サイトに移動し、[Site Contents]->[Add an App]->[External List]と進みます。
  2. [Select External Content]をクリックします。 アイコンを入力し、前のセクションで作成した外部コンテンツタイプを選択します。
  3. [Create]をクリックします。
The external list.(Salesforce with SharePoint 2013 is shown.)

結果をリミット

SharePoint には、OData ソースの外部リストから取得できるデータの量にリミットがあります。外部リストは、デフォルトで30 項目のページに結果を表示します。ページングサイズを変更するには、デフォルトビューの設定で[Item Limit]プロパティを設定できます。もしくはカスタムWeb パーツを作成し、外部リストのデータを表示することもできます。

SharePoint 2013 では、外部データソースへの要求は、バンドのスロットルコントロールによって制限されます。これは、Set-SPBusinessDataCatalogThrottleConfig コマンドを実行します。SharePoint Online では、外部データソースへの要求がServer Resource Quota とスロットルコントロールによって制限されます。これを回避するためにデータのリクエストにフィルタを適用できます。

API Server は、返される行数のデフォルトの制限を500 に設定します。$sharepoint クエリ文字列パラメータにlimit オプションを追加し、その値を0 に設定することで、この制限を無効にできます。

パススルー認証を構成

外部コンテンツタイプにアクセスするためにパススルー認証を使用するには、AuthMode オプションをパススルーに設定します。

Kerberos 認証を使用している場合は、これらのユーザーをAPI Server に追加する必要があります。 Kerberos 認証を使用していない場合は、NTLM などの別の形式のWindows 認証を使用している可能性があります。

ユーザーがNTLM 認証を介して認証し、SharePoint のBusiness Connectivity Service (BCS) でパススルー認証を使用している場合、SharePoint はデフォルトのIIS アカウントを使用して外部Web サービスに接続します。 このアカウントは、多くの場合NT AUTHORITY\IUSR アカウントです。 このユーザーにCData API Server へのアクセスを許可します。

API Server でWindows 認証を有効にするためのガイドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。

資格情報認証の構成

次のセクションでは、はじめにAPI Server に追加されたユーザーの資格情報を使用し、API Server に対してSharePoint ユーザーを認証するセキュアストアターゲットアプリケーションを作成します。次に、外部コンテンツタイプを作成し、セキュアストアの資格情報で認証するように構成します。

SharePoint Online

  1. SharePoint Online 管理センターで、クイック起動バーから[secure store]をクリックし、[New]をクリックします。
  2. [Target Application Settings]セクションで、ターゲットアプリケーションId、表示名、連絡先の電子メールを入力します。
  3. [Credential Fields]セクションで、API Server の資格情報を追加します。
  4. [Target Application Administrators]セクションで、外部コンテンツタイプの接続設定にアクセスできる管理者を選択します。[SharePoint Online]の管理者アカウントは、通常ここで指定されます。 administrator is usually specified here.
  5. [Members]セクションでAmazon DynamoDB へのアクセスを許可されているSharePoint のユーザーを入力します。 The configuration page for the new target application in SharePoint Online.(Salesforce is shown.)

ターゲットアプリケーションを作成したら、API Server ユーザーの資格情報をセキュアストアに保存します。

  1. クイック起動バーで[secure store]をクリックします。
  2. ターゲットアプリケーションのメニューで[Set Credentials]をクリックします。
  3. API Server にユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。

次に、新しい接続設定オブジェクトを作成します。

  1. クイック起動バーから[BCS]をクリックし、オンラインサービスへの接続を管理するオプションを選択します。
  2. [Add]をクリックします。接続に名前を付け、OData エンドポイントのURL (https://my-server/api.rsc) を入力します。
  3. SharePoint に保存されている資格情報を使用するオプションを選択します。作成したターゲットアプリケーションのアプリケーションId を入力します。

最後に、外部コンテンツタイプを作成し、SharePoint Online にインポートして外部リストを作成します。

  1. データを要求し、$sharepoint クエリ文字列パラメータで必要なオプションを指定して外部コンテンツタイプを生成します。AuthMode オプションをCredentials に設定します。ターゲットアプリケーションId と接続設定オブジェクトのId を指定します。例:

    https://my-server/api.rsc/Lead?$filter=FirstName eq 'Bob'&$sharepoint=AuthMode:Credentials,TargetApplicationId:my-target-application-Id,ODataConnectionSettingsId:my-odata-connection-settings-Id
  2. 結果の.ect ファイルをインポートします。クイック起動バーからBCS を開き、リンクをクリックしてBDC モデルと外部コンテンツタイプを管理します。[Import]をクリックします。
  3. 外部リストを作成できます。

SharePoint 2013

  1. SharePoint サイトの中央管理領域を参照し、リンクをクリックしてサービスアプリケーションを管理します。
  2. [Secure Store Service]をクリックし、[New]をクリックします。
  3. アプリケーションId、表示名、連絡先の電子メールを入力し、新しいセキュアストアターゲットアプリケーションを構成します。ターゲットアプリケーションタイプをGroup に設定します。 Creating a new target application in SharePoint 2013.(Salesforce is shown.)
  4. 次のページで、ユーザーがユーザー名とパスワードを入力したときに表示するフィールド名とフィールドタイプを追加します。ユーザー名とパスワードのフィールドタイプを選択します。 The type of authentication used for the API Server.
  5. 次に、[Target Application Administrators]セクションで、外部コンテンツタイプの接続設定へのアクセスを許可されている管理者を選択します。 [Members]セクションでAPI Server ユーザーの資格情報との接続を許可されているSharePoint のユーザーを入力します。 Administrators of the external content type and SharePoint users who are authorized to use the API Server.

新しいセキュアストアターゲットアプリケーションを作成したら、以下のステップに従ってSharePoint のユーザーがAPI Server にアクセスするときに提供する資格情報を設定します。

  1. ターゲットアプリケーションのメニューで[Set Credentials]をクリックします。 The first step to save credentials to the API Server in the secure store.(Salesforce is shown.)
  2. 表示されるメニューでAPI Server ユーザーのユーザー名とパスワード(authtoken) を入力します。 The credentials of a user in the API Server.(Salesforce is shown.)
  3. SharePoint 管理シェルのインスタンスを開き、新しいSharePoint 接続オブジェクトを初期化します。接続オブジェクトはサイト固有のものであることに注意してください。

    New-SPODataConnectionSetting -AuthenticationMode Credentials -ServiceAddressURL http://my-server/api.rsc -ServiceContext http://myspsite/ -Name MyODataConnectionSettingsId -SecureStoreTargetApplicationId my-target-application-Id

    以下の出力は、コマンドが正常に実行されたことを示しています。

    The initialized connection object.

最後のステップでは、SharePoint で公開するテーブルの外部コンテンツタイプを作成し、セキュアストアからの資格情報で認証するように構成してからSharePoint にインポートします。

  1. データを要求し、$sharepoint クエリ文字列パラメータで必要なオプションを指定して外部コンテンツタイプを生成します。 以下はリクエストの一例です。

    http://my-server/api.rsc/Account?$filter=Industry eq 'Floppy Disks'&$sharepoint=AuthMode:Credentials,TargetApplicationId:my-target-application-Id,ODataConnectionSettingsId:my-odata-connection-settings-Id
  2. 外部コンテンツタイプをSharePoint にインポートするには、ブラウザでSharePoint 中央管理ポータルをインストールし、リンクをクリックしてサービスアプリケーションを管理します。
  3. 表示されるページで[Business Data Connectivity Service]をクリックします。
  4. [Import]をクリックし、ダイアログで.ect ファイルを選択します。
  5. これで、外部リストを作成できます。SharePoint サイトの[Site Contents]ページでボタンをクリックしてアプリを追加し、アイコンをクリックして外部コンテンツタイプを選択します。

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