ノーコードでクラウド上のデータとの連携を実現。
詳細はこちら →こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
Microsoft PowerApps は、データに連携するモバイルおよびタブレット向けアプリをドラッグ&ドロップとリッチな関数で実現します。CData API ServerとADO.NET Provider for SybaseIQ (もしくは250+ の他のADO.NET Providers)を組み合わせて使い、PowerApps のリモートデータソースへの連携機能を拡張することができます。PowerApps のCommon Data Service に別途データをコピーする必要はありません。CData API サーバーは、Sybase IQ データにデータベースのようなアクセスを可能にし、SaaS API やNoSQL をインメモリのSQL-92 エンジンで操作できるようにします。
CData API Server は、Swagger のメタデータ標準をサポートします。Azure App Service、Microsoft Flow、およびPowerApps でSwagger メタデータからのUI 生成やコード生成が可能です。Swagger 定義を使えば、PowerApps からSybase IQ に連携する関数が生成できます。本記事では、それらの関数をPowerApps から使って、リモートのSybase IQ に連携する方法を説明します。
以下のステップに従って、安全なSybase IQ OData サービスの作成を開始します。
API Server はスタンドアロンサーバーで実行されます。Windows では、組み込みのスタンドアロンサーバーまたはIIS を使用して展開できます。Java では、Java サーブレットコンテナで、API Server WAR ファイルをドロップします。詳細については、ヘルプドキュメントを参照してください。
API Server は、Microsoft Azure、Amazon EC2、Heroku にも簡単にデプロイできます。
API Server とADO.NET Provider for SybaseIQ を展開した後、[Settings]->[Connections]をクリックし、API Server の管理コンソールで新しい接続を追加して認証値とその他の接続プロパティを指定します。 次に、[Settings]->[Resources]をクリックして、API Server へのアクセスを許可する エンティティを選択できます。
SybaseIQ への接続には、User、Password、Server、Database のプロパティを設定します。TLS/SSL を有効化するには、UseSSL をTRUE に設定します。
作成するOData サービスを決定したら、[Settings]->[Users]をクリックしてユーザーを承認します。API Server は、認証トークンベースの認証を使用して主要な認証スキームをサポートします。SSL を使用して、接続を認証及び暗号化することができます。アクセスはIP アドレスによって制限することもできます。デフォルトでは、ローカルマシンのみに制限されています。
また、CORS を有効にしてから[Settings]->[Server]とクリックして次のセクションを定義する必要があります。[*]なしですべてのドメインを許可するオプションを選択することもできます。
最後に、URL の一部としてauthtoken を渡すことにより、ユーザーが認証できるようにAPI Server を構成する必要があります。そのために、インストールディレクションのwww/app_data フォルダに移動し、settings.cfg ファイルを変更して[Application] セクションに次の行を追加します。
AllowAuthTokenInURL = true
メタデータを使用してCustom API 接続を作成します。Swagger 定義を取得するには、ブラウザで次の要求を行い、結果のJSON ファイルを保存します。
http://MySite:MyPort/api.rsc/$oas?version=2
以下のステップで、リモートSybase IQ を検索する簡単なアプリを作成する方法を説明します。
以下のステップに従って、PowerApp からSybase IQ に接続します。
以下のステップに従って、Sybase IQ を検索できる簡単なアプリを作成します。Power Apps の数式を使用してSybase IQ の行をギャラリーコントロールの行にバインドします。
[View]タブで[Gallery]->[Vertical]をクリックしてギャラリーを追加します。
ギャラリーを選択し、ギャラリー設定の[Advanced]タブでギャラリーの[Items]プロパティをSybase IQ に割り当てます。以下の式を使用すると、Products テーブルの例にアクセスできます。
ForAll(CDataSwaggerAPI.getAllProducts().value, {myProductName: ProductName, myPrice: Price})
要素をクリックし、[Text]プロパティ(UI 要素の[Advanced]タブ) をThisItem.myProductName またはThisItem.myPrice に設定してSybase IQ 列をUI 要素に割り当てます。
ギャラリーに表示されるレコードをフィルタリングするには、[Screen]にTextInput を追加し、TextInput の[Text]プロパティをクリアしてギャラリーの[Items]プロパティを以下のような式にます。また、必要に応じてTextInput1 をギャラリーのTextInput コントロール名に置き換えます。
If(IsBlank(TextInput1.Text),
ForAll(CDataSwaggerAPI.getAllProducts().value, {myProductName: ProductName, myPrice: Price}),
ForAll(CDataSwaggerAPI.getAllProducts({'$filter':Concatenate("contains(ProductName,",TextInput1.Text,")")}).value, {myProductName: ProductName, myPrice: Price}))
この式は、API Server がリモートSybase IQ に対して実行するOData クエリを作成し、最初にすべてのレコードをアプリに取り込むことをせずに現在のデータに対して検索が実行されるようにします。 サポートされているOData の詳細については、API Server のヘルプドキュメントを参照してください。
以下のステップに従って、ギャラリーで選択されたSybase IQ レコードのフィールドを表示する編集可能な画面をロードします。
Navigate( Details, None )
各カラムについて、以下のことを行う必要があります。Custom API の場合、フォーム要素はAPI サーバーに対してどのリクエストを作成する必要があるかを検出できないため、データ変更式を手動で書く必要があることに注意してください。
アプリに基本的な更新機能とナビゲーションを提供するには、[Submit]ボタンと[Back]ボタンを追加します。
CDataSwaggerAPI.updateProducts(BrowseGallery.Selected.myId,BrowseGallery.Selected.myId,{ProductName:TextInput1.Text,Price:TextInput2.Text})
Navigate( BrowseScreen, None )
これで、モバイルアプリまたはタブレットアプリでSybase IQ を参照、検索、更新できるようになりました。