デブサミ2024 レポート:ブース企画『クラウドデータ連携の悩み』アンケートの結果は?

by Jonathan Hikita | 2024年02月18日

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2月15-16日に開催されたDevSumi2024 にスポンサーとして参加してきました!2020年以来の4年ぶりのリアル開催の冬のデブサミということで皆さまの熱気とテック愛に圧倒された二日間でした。イベントで感じたこと、そしてブース企画だった『クラウドデータ連携の悩み』アンケートの結果も発表します。

テクノロジースタック・世代を超えたイベント

DevSumi のすばらしいところはその幅広い来場者層とセッショントピックです。エンプラ、Web、サービスなどの業態、Java、C#、C++、PHP、Ruby などのテクノロジー、古くからのデブサミを知っている50代から20代の若者まで本当にいろいろな方々が参加されています。いままで接点がなかった方のお話や、もちろん懐かしの方々との近況報告など刺激がたっぷり。

セッションリストはこちら:https://event.shoeisha.jp/devsumi/20240215/timetable

ブースでは、利用SaaS 数増加で、データ分析基盤の関心が高い

ブースに来ていただいた方とのお話では、「データ活用」「データ分析基盤への業務データのETL」というところに関心が高いことを感じました。2020年以前ですと業務データとして分析に使いたいSaaS が1-2種類という(Salesforce やkintone + Google アナリティクス的な)でしたが、今回では、5種類上のSaaS を使っているという企業の方が普通になってました。そうするとセルフサービスなBI からSaaS に直接つなぐ形のデータ分析から、Azure Synapse、Snowflake、Databricks、BigQuery などのデータウェアハウスにデータを格納して、全社的な分析基盤でデータ分析を加速したいという声が多く聞かれました。クラウドデータを含むデータ分析は、小さくトライする段階を超えて、全社的な取り組みにフォーカスに移っています。

データパイプラインの『CData Sync』や、クラウドデータ仮想化の『CData Connect Cloud』をブースに来ていただいた方に紹介しました。多くの方に、「これなら簡単に分析用のデータにアクセスができる」と言っていただけました。

AI トピックが多いが業界LLM、独自LLM のお話も

セッションは圧倒的に生成AI トピックが多かった印象です。ビジネスを不可逆的に変えるテクノロジーですから当然と思います。2022年末からのChatGPT で始まったこのトレンドですが、単にChatGPT を使うというだけではなく、業界独自のLLM、自社のLLM で他社に差をつけるようなトピック・展示も出てきている印象です。正しいデータでモデルを構築することで顧客ニーズに最適にフィットするサービスを提供しようという流れです。モデルのベースとなる自社データなどの整備は今後どんどん重要性を増してくると感じられました。

みなさんのクラウドデータ連携のお悩みアンケート

CData ブースでは、リアルイベントということもあり、来場された皆さまに「クラウドデータ連携でどんなところに悩んでいるか?」というアンケートに参加をいただきました。パネルのよく聞かれるお悩みに対して、来場者の皆さまに「これ、ある!」というモノに投票をしてもらいました。 #クラウドデータ連携の悩み というハッシュタグで多くの方がX(旧Twitter)ポストをいただき、大いに盛り上がりました。

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結果は、以下のとおりでした。

API 連携のとっかかりである、「API ドキュメントがむずかしい」というポイントが同率トップ。ドキュメントの書き方も本当にAPI 提供ベンダーごとに違いますよね。またサンプルの多さや、自分がアクセスしたい環境での使い方などの点が大事と思います。

「連携したいサービスが多すぎる」という回答が同じくトップです。前述の通りSaaS やデータベースなど複数の業務データがあり、そのバリエーションの多さに圧倒されていることが伺えます。これは、CData がまとめた調査レポート「Data Connectivity レポート」で示されている傾向と同じです。企業でのSaaS 利用数は引き続き増加をしていくと思いますので、この問題は深刻です。

その次は「API がそもそもない」という回答。実は海外ではSaaS の多くはブラウザUI でのアクセス以外にAPI でのアクセスを許容しているものがほとんどですが、日本ではまだAPI が提供されていないSaaS が多くあります(弊社の杉本の調査では、国内のSaaS はAPI 提供が30%のみで70%は提供なし)。もちろんAPI を公開し、維持することはSaaS 提供ベンダーにとって大きな負担です。しかし、ユーザーは業務データを活用することを求めているのです!ぜひ、API アクセスの許容が海外でのようにデフォルトになると良いと思います。

「認証が面倒」という回答も多くありました。近年のAPI は単純なトークンやBASIC 認証ではなく、OAuth などの何種類かのトークンの取得が必要なものが多くなっています。上記のAPI ドキュメントのポイントとも被るのですが、やはり、「認証をふくめ、まずAPI を触って最初のリクエストを通す」までのハードルが高いことが伺えます。また、認証ではありませんが「API の権限が社内の運用ポリシーにフィットしない」という声も複数いただきました。

X(旧Twitter)でのこの企画のポストはハッシュタグ #クラウドデータ連携の悩み で見て頂けます。ご参加をいただけた皆さま、本当にありがとうございました!

CData は、クラウドデータ連携の複雑さを解決します

CData Software は、クラウドデータのAPI 連携の問題を解決します。CData のドライバーやデータパイプラインツールはAPI アクセス(認証からクエリまで)をラップして、CSV やDB データへのアクセスと同感覚でクラウドサービスへのアクセスを実現します。多くのBI ツール、データ連携ツール、ノーコードアプリケーション、カスタムアプリケーションがサポートするJDBC、ODBC、ADO.NET などの接続テクノロジーや、各種BI ツール(Power BI、Tableau、Excel)へのカスタムコネクタ、SaaS・DB データの分析DB へのETLツールなどでクラウドデータ連携の複雑さ・わずらわしさをスマートに解決します。

CData は、400種類以上のSaaS やデータベースに連携するコネクタを開発・維持しています。上記のようなAPI 連携の難しさを一番知っている企業です。多くのAPI への接続・クエリ経験から、皆さまに最適なデータアクセスを実現するコネクタ・連携ソリューションを開発しています。

クラウドデータ連携にお悩みの方は、ぜひご連絡ください:お問い合わせ

最後にデブサミの開催者、そして参加を頂いた方、ブースにご来場いただけた方に感謝を申し上げます。

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