CData では、Oracle エコシステムに対するコネクタ提供や、Oracle データベースへのデータパイプライン製品を提供しています。2月1日には、Oracle 社が提供する自律型データベースのOracle Autonomous Database がETL ツールのCData Sync の同期先としてリリースされました(データ分析基盤へのデータパイプラインツール『CData Sync』がOracle Autonomous Database に対応)。ほかにも2022年には、CData Driver のデータソースとして、Oracle ERP、Oracle HCM Cloud など多様なOracle Cloud 製品のためのSQL ベースのコネクタをリリースしています(250種類以上のSaaS / DB データに連携する『CData Drivers』のV22 をリリース)。
この記事では、どのようにCData がOracle エコシステムに貢献しているかを例を見ながら説明していきます。
CData が提供するOracle エコシステムのデータ連携の課題はその幅広さ
包括的なサービスカタログを持っているOracle は、エンタープライズの「ワンストップ」と呼ばれるにふさわしいものです。Oracle のデータベースの利用、Oracle NetSuite のERP 利用、Oracle Sales Cloud のCRM 利用、Oracle Eloqua のマーケティング・オートメーション(MA)利用など、多くのサービスが利用可能です。
しかし、Oracle エコシステムは幅広く、ソリューションごとのデータ連携方法はそれぞれ異なっていることが課題となっています。ビジネスユーザーは、システム内のデータがどこに保管されているかにかかわらず、データの分析、リードトラッキング、売上予測などを行う必要があります。社内のIT リソースにはこれ以上のデータ連携の負荷が掛けられない場合が多いでしょう。そのようなときにCData のコネクティビティソリューションが役に立ちます。
Oracle エコシステムへのコネクティビティ(接続)
コネクティビティソリューションのリーディングベンダーとしてCData は、データ接続の標準化を行っています。CData の高度なデータ連携ライブラリはOracle データベース、Oracle Eloqua、Oracle NetSuite を従来サポートしてきましたが、この度、Oracle Financials Cloud(ERP)、Oracle SCM Cloud、Oracle HCM Cloud、Oracle Sales Cloud、Oracle Service Cloud 向けのコネクタを2022年に順次リリースしてきました。
CData は、企業内のあらゆるユーザーが使い慣れたツールやアプリケーションからOracle データにアクセスすることを可能にします。Oracle 向けのJDBC、ODBC、ADO.NET などの標準ドライバーは、ほとんどのBI、ETL、帳票ツールから追加開発なしに使うことができます。また、CData では、Excel Add-Ins、Power BI Connectors、Tableau Connectors、SSIS などのツールへのカスタムコネクタを提供しています。
製薬会社でのOracle Sales Cloud Tableau Connector の利用
ある製薬会社では、Oracle Sales Cloud データをTableau で可視化するニーズがありました。Tableau ではOracle Sales Cloud へのネイティブな連携がサポートされておらず、コネクタ部分を自社開発する必要がありました。彼らはCData Tableau Connector for Oracle Sales Cloud を知ることで、コネクタをインストールするだけで、非エンジニアのビジネスサイドのメンバーがOracle Sales Cloud データをTableau に取り込んで可視化することができました。
Tableau からのOracle Sales Cloud 連携の実装記事:https://www.cdata.com/jp/kb/tech/oraclesalescloud-tableau-desktop.rst
Oracle エコシステムのデータ統合
CData Sync は、Oracle エコシステムを含む400以上のデータを分析基盤に統合できるデータパイプライン製品です。ユーザーはシンプルなUI によりノーコードでデータをOracle データベースを含む主要なRDB、クラウドDB にレプリケーションすることが可能です。手のかかるデータ統合作業をCData Sync が行い、ビジネスサイドはデータからのインサイトの取得、そこからのデータドリブンなアクションに注力することが可能です。
CData Sync を使えば、オンプレミスのOracle データベースのデータをクラウドのOracle Autonomous Database にレプリケーションすることが可能です。高可用性をサポートするOracle Autonomous Database にストアされたビジネスデータは、Oracle Analytics Cloud をはじめ、Tableau やPower BI などのBI ツールで分析、ビジュアライズが可能です。Oracle データベースに対して、CData Sync では、変更データキャプチャ(CDC)対応となっているので、膨大なデータベースを毎回全件クエリせずに差分だけをレプリケーションすることが可能です。
業務システムをOracle ERP、Oracle Sales、Oracle SCM などで構築されているユーザー、もしくはSalesforce、Marketo、NetSuite などを利用しているユーザーでも、同じようにCData Sync を使って、クラウド上のOracle Autonomous Database をデータ分析基盤として使うことができます。
保険会社での業務データのOracle データベースへの統合
デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略として、ヘルスケア&保険会社は、業務データが分散してしまっていることに悩んでいました。Salesforce、DB2、Google Analytics、Google 広告、Marketo Engage など多くのサービスやデータベースを使っていました。それぞれのデータソースに対応するデータパイプラインをコーディングで実装するのではなく、この会社はCData Sync を導入し、社内システムすべてからクラウド環境上のOracle データベースにデータを統合することができました。これにより企業では企業の業務活動のすべてをデータで把握することができるようになりました。
Salesforce データのOracle データベースへのレプリケーションの実装記事:https://www.cdata.com/jp/kb/tech/salesforce-sync-oracle.rst
Oracle エコシステムにB2B 連携を追加
CData Arc およびCData Arc Cloud は、Oracle エコシステムと内部・外部とのMFT(ファイル転送)、EDI、API 連携をワンプラットフォームで実現します。請求書、発注書とバックエンドのOracle データベースを使用する基幹システムとの自動連携、外部パートナーとのB2B 連携をUI ベースのCData Arc で素早く実装することができます。
小売りチェーンがB2B 連携とOracle データベース更新をリアルタイムで実現
ある小売りチェーン企業では、CData Arc を導入し、Oracle データベースと外部パートナーとのB2B 連携の自動化を実現しました。これまで手動で行っていた基幹システムへの受発注業務を自動化することで業務効率化を行い、ビジネスサイド・IT チームはより付加価値の高い業務にリソースを注ぐことができました。
CData Arc のデータベースコネクタ詳細:https://arc.cdata.com/jp/apps/#database
まとめ
CData では、このようにOracle 各製品へのコネクティビティ(ドライバー)、Oracle データベースへのデータ統合(CData Sync)、Oracle エコシステム間のB2B 連携(CData Arc)という形でOracle エコシステムをサポートしています。
是非、皆さまのOracle エコシステムをデータ連携することで、データ活用、ひいてはDX を進めてください。
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